豊富町にある宮の台展望台へ行ってきました。
サロベツ原野は日本で三番目の湿原ですが、その広さを感じられるポイントの一つがここ宮の台展望台。国道40号線から少し東に入った高台にこの展望台は立っています。
この展望台の歴史は古く、最初はその土地の名から「徳満展望台」と言っていたのが、サロベツ原野の開発が始まった頃から「サロベツ展望台」と呼ばれるようになり、昭和三十八年義宮(よしのみや)殿下がこの地をご視察されたことから「宮の台展望台」と命名されたのだそう。
かつて私が稚内に住んでいたときに父が担当していたのがサロベツ湿原の開発事業でした。50年経ってやっとのことでその事業をまじまじとしかも事業関係者の一人として見ることができ感慨もひとしおです。
花々が湿原を埋めるように咲いているときは湿原センターなど湿原の中に入り込んで見るのが良いのですが、湿原を含んだ北海道の広大な風景を見るにはここのような高台から見渡すのが良いでしょう。
今日は空気も冴えて利尻富士もくっきりと見ることができました。
北海道らしい風景の一つとして記憶にとどめておきたいですね。