北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自ら学ぶ

2018-01-11 23:56:56 | Weblog

 道央のある企業の専務の方がオフィスに新年のあいさつに来がてら、「6月に生涯学習に関する市民向けの勉強会があるのですが、そこで小一時間ほど講演の講師をお願いできませんか」という依頼をしていかれました。

 内容は、生涯学習の集いらしく、「人生の課題を解決する」というようなサブテーマがあるようですが、基本的にはまあその手の話ならば内容はお任せします、とのこと。

「なんでまた私なんでしょうか」と訊くと、職場で毎月発行している月刊の機関紙の中で私が担当している随想を取り出して、「私が気に入った何点かを事務局の方にお見せしたら、ぜひこの方にお願いしてください、と言われ」たのうだそうです。

 こういったご依頼はできるだけお受けすることにしているので、「日程さえ合えば」と言ったものの、今から6月の予定が入っているわけもなく、日程に入れておきました。

 依頼に来てくださった方もなかなかの方で、二言三言会話をするだけで、話が合うことを直感できる方でした。

 なんでも最近になって、「企業経営の調子は良いのですが、こういうときにこそ職員の心根をしっかりとしておこうと思って、然るべき方にお願いをして社員研修を強化しようと思っている」とのことでした。

 
 私が愛読している「致知」という雑誌の場合、その中の何点かの記事について意見を交わす「木鶏会」という集まりを作って、月に一度意見交換の場を作ることを勧めています。

 研修のためにいくら素晴らしい教科書や参考書があっても、一度しか読まなかったり、積んでおくだけでは、人の心は成長しないものです。

 また独学に頼るのみではなく、他人の意見を聞くことで自分の気持ちが整理されてゆくという事も多いはず。月に一度でも、それを何度も繰り返すことで、心に染みてゆくことは多いことでしょう。

          ◆ 


 【鍬を持った尊徳像 ~ 大人の尊徳像は珍しい】

 二宮尊徳さんの事績に学ぶ報徳の世界では、集まった者同士が意見を言い合う集いを「芋こじ」と呼んでいます。

 里芋を樽に入れて、棒でかき回すと芋同士が擦れ合って汚れが落ちてきれいになることですが、その様子から、誰かから物事を教わるのではなく、お互いが意見を交わし心を通わせることでお互いが成長をすることを期待するやり方。

 今でいうワークショップのようなものかもしれませんが、お互いが互いを高めあうという目的意識がしっかりしているのが特徴です。

 最後にはお互いの心に火がつけば、もう万全ですが、それを上手に誘導するには適したやり方があるというわけです。

 なにかにつけて情報や考えていることを発信するツールや場面があるというのはありがたいものです。

 まずは声を出してみましょうよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする