北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

中頓別のピンネシリ温泉は安すぎた!

2015-06-20 20:11:51 | Weblog

 管内の南側を川を見ながらドライブ。

 枝幸から歌登の奥までひた走って徳志別川とその支流を見て歩きましたが、山はやっと初夏の雰囲気になりました。

 牧草地は一番草を刈り始める時期で、大きなモアが晴れを逃すまじと走り回っていました。山に日が差してとても美しく、癒されますなあ。


       ◆  


 枝幸町の歌登から中頓別へは道道で近道をしましたがとても良い道路で助かりました。国道を補完する道道ですが、稚内へ来なければおそらく一生通らない道路だったに違いありません。

 今日は中頓別の道の駅の前にピンネシリ温泉があり、一風呂浴びてみました。

「大人お一人380円です」
「380円!?」なんと格安な温泉でしょう!

 野山を駆け回った後の温泉は最高ですな。

 明日は敏音知岳の山開きなので登って見ようと思います。

 

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稚内白夜祭はやっぱり寒かった(笑)

2015-06-19 22:58:15 | Weblog

 今日は稚内駅周辺での「白夜祭」が開催されました。

 このイベント、夏が長くて朝早くから夜遅くまで明るい稚内の夏至の時期を楽しもうというもので、一時開催されたものが中断されて、昨年から再開されたのです。

 会場は駅ビルのキタカラ周辺の駅広場で、わが職場では早目に現地へ向かい前売り券でビールやおかず類を買い求めて宴会を始めました。

 …が、寒い!前々から「白夜祭は寒いですよ」と聞かされていたので、ジャンパーはもちろん下着も厚手の長そでシャツを着こんでいきましたが、それでも手が冷たくて仕方ありません。

 飲み物はビールだけではなく焼酎のお湯割りもあります。提供は稚内市と友好都市関係にある鹿児島県枕崎市。
 北の果てと南の果ての都市による有効連携です。

 会場を囲むように用意された屋台には、お決まりのザンギやポテトなどのほかにラーメンやカレーもあって、寒いなかで売れ行きは好調のようでした。


 会場には、市内の名士や各界のお偉いさんたちが当然のように参加していて、そこで挨拶することはもう仕事の一部。大いに自然な形での交流を深めさせてもらいました。

 イベントのクライマックスは様々な賞品が当たる大抽選会。応募券を出しても抽選されて番号が呼ばれたときにその場にいなければ無効になってしまうというので、寒い中大勢が抽選の様子を見守りました。

 同僚の中には、5千円相当の前売り券を購入して抽選で1万円以上の商品をゲットしたものもいて、周りから冷やかされていました。

 寒いことは寒かったけれど、これもまた稚内らしいイベントの一つと思えば、まさに一つの思い出ができました。

 稚内白夜祭。来年も続けてくださいね。

 

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地元のことは"ロコ"に聞け

2015-06-18 23:58:43 | Weblog

 先日友人が訪ねて来た際に、「お昼をどこかで食べたいんですが、良いところはありませんか」と訊かれました。

 市内でタクシーの運転手さんに聞いてみると「ラーメンだったら『青い鳥』かな」という声が多かったので、友人に「青い鳥というラーメン屋さんで塩ラーメンを食べてみて」と薦めました。

 実際に行ってみた彼は驚いた様子で「いやあ、スープが澄んでいてすばらしく美味しかったです!お店も混んでいましたし、人気のある店とお見受けしました」と喜びの声。

「素晴らしいお店を紹介していただきありがとうございました」というので、「いやあ、実は噂だけでまだ僕も行っていないんだよね」と返すと「なんですか~、それは」と呆れていました。

「あそこは小松さんも行った方が良いと思います。やっぱり地元に詳しい人がいたら頼るべきだと思いました」
「それはそうでしょ」

「実は小松さんが稚内にいるのは知っていたんですが、連絡しても迷惑じゃないかな、と思って黙って過ぎようと思っていたんです。それを小松さんもご存じのSさんが、『それはダメだよ。信頼できるロコがいるならそれに頼らなくちゃ』と言ってくれたんです」

 "ロコ"というのは、英語で言うところの"local"。サーフィンなどで地元の波事情に詳しい人を"ロコ・サーファー"と言ったりするそうで、特に地元事情に詳しい地元民のことを言う表現です。

 地元に詳しい友人を大切に思って、いざというときは頼るべきなのだと。そしてその恩は、相手が自分の地元に来た時に迎えてあげることでトントン。

 迷惑をかけないことが美しいのではなく、相手に頼って次には頼られる関係になる、そんな関係性が良い。今回も声をかけてくれたことで良い思い出ができました。
 
 あ~、早く「青い鳥」へ行かなくては。

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当たり前を当たり前と感じる感性の問題です

2015-06-17 23:21:37 | Weblog

 わが職場で道路事業を担当している若手職員たちと意見交換をしました。

 テーマは「仕事のやりがいや達成感はありますか」というもの。

 道路事業だったらかつては大きな橋やトンネルを作ったりすることに情熱を傾ける職員が多くいたものですが、最近はビッグプロジェクトは少なくなり、地道な仕事ばかりです。

 若手に一人ずつ意見を述べてもらっている中で一人がこう言いました。
「私は何もなく過ごせていることに達成感を感じます」

 その言い方が面白かったので、「どういうこと?」と聞き返すと、「私はスポーツをやっていますが、ケガをしたりして体の一部が動かなくなったりするととても不便や不自由を感じます。つまり当たり前じゃなくなったときの不自由から、当たり前でいることのありがたみを感じるんです」
「なるほど、面白いね」

「私は道路の技術屋ですが、道路なんてそこにあって車が走れることが当たり前で何の不思議も感動もありません。でもひとたびそれが止まることでどれくらい地域が不便になるか、ということも身に染みて知っています。ですから道路が当たり前に走れるように維持管理ができているということを喜びだと思うようになりました」


 なんだかとても達観した言い方ですが、言っていることはまさに正しいことだと思います。ただその若さでそこまで達観できるとは、とも思いますが。


      ◆  


 おりしも夕方からは地域で道路維持を担当してくれている現場監督の方との意見交換会を行いました。

 夏も冬も道路を維持している最前線での苦労話や発注者側への注文や提案などをざっくばらんに聞くことでより良い管理の姿を模索しようという試みです。

 夜には懇親会も行って、昼間の会議では話せないこともお酒の力を借りて語り合いました。

 ある若手の現場監督は、「最初の頃は吹雪になるとパニックになって『どうしたらいいですか!?』って指示をあおいでいましたが、だんだん慣れてくるものですね。この冬などは雪が少なかったこともありますがもっと荒れてくれてもいいのに、とすら思いました(笑)」と酔った勢いで言い放ち、先輩の監督から叱られていました。

「かつては道路は何があっても止めるな、ということが常識だった時代があって、除雪で走り回ってステーションに戻ったらすぐにまた出動なんてことが当たり前にありました。役所の監督さんと電話をしても『ガンバレ!』としか言われず、『こっちはもう死ぬほど頑張っていますから!』と言って電話でブチ切れたこともありました(笑)」

 そうやって現場でパニックになるような経験を積む中でさまざまな事象に対応する力をつけてゆくのでしょう。道路維持は『義理と人情』で守られているということがよくわかります。


 世の中にはシステムに不具合が起きないようにと人々が寝ている間も頑張っている人たちがいることを忘れないで欲しいと思います。

 当たり前が当たり前でいるということは結構大変なことなのです。

 

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地域を味わうイベント参加~稚内白夜祭へ行こう

2015-06-16 22:36:27 | Weblog

 釧路にいた当時ある企業の支店長として一緒だった知人が訪ねて来てくれました。

 お互いに転勤族であり、同じ時期に同じ土地で飲み交わした縁というのはそれはそれで続くものです。

 彼は釧路をこよなく愛していて、同窓会の会合を釧路へ引っ張ってきたのだそう。

「小松さんも知っている料亭のKへ連れて行って、そのあとで炉端のお店で二次会をやりました。カニや釧路の新鮮な魚を食べさせたらみんなすっかり喜んで、釧路のファンが一気に増えました」
「それはいいですねえ」

「そこで飲み食いした友人たちは、彼らの友達に『釧路へ行ったら料亭のKへ行くといいよ』と言って回るわけですよね。そうするとさらに釧路のファンが増えるというわけです」
「おっしゃるとおりです。まずはそこに住んでいる人たちが地元を味わって、納得できたお店へ連れて行く。そこで初めて口先だけではない地域の良さが伝わるんですね」

 すると彼はこう続けました。「実は私、釧路にいた時はほとんど札幌の自宅に帰省せずに、毎月妻を呼び寄せました。妻はひと月のうちに習慣を釧路で過ごして、その間あちこちをドライブしたり居酒屋めぐりをしたりしてもてなしたんです。そうやって道東のほとんどのエリアを観光で巡ることができて大満足でした」
「あ~、それはよくわかります。勝手知ったる自宅で過ごすよりはせっかく縁ができた地域で過ごし地域を味わう方が面白いことに巡り合えると思いますよ」


      ◆ 

「それで思い出したんですが、今週末に稚内で『白夜祭』というイベントがあるんです。夏至に合わせて朝早くから明るくなり、夕方も遅くまで明るい時期のイベントです」
「はい」

「今年が二回目なんですが、事前に100円券十枚のチケットを買って駅周辺の会場で飲食をするというシステムなんです。それが昨年はあまり関心がなかったのか、わが部ではあまり券が売れなかったんだそうです」
「なるほど」

「それを今年は部下の一人が『もっと積極的に券を買って参加しよう』と声を出してくれました。私も、券の売れ行きは強制できないけれど、せっかく稚内にいるときのイベントに共感して参加することが、言葉だけではなく地域に寄り添うという姿勢だと思う、と言い続けていたら、今年は昨年の十倍以上の券の予約が入っているそうです」
「それはすごいですね」

「『ビヤガーデンがありますが、寒いんですよ(笑)』という人もいましたが、そういう寒さとかの思い出も含めて地域を味わうということなんだと思うんです。服の下に厚着をしてせいぜいイベントを楽しもうと思います」
「それはいいや、ははは」


 転勤族にとっては今年が最後かもしれない地元での一日を存分に味わって思い出を作るのも転勤の醍醐味。稚内だけではなく町村部でのイベントもいろいろと観てみると楽しいと思いますよ。

 

 

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人間力でも仕事を効率化

2015-06-15 22:08:50 | Weblog

 友人と「仕事をより効率的に行うにはどうしたらよいか」という話になりました。

 友人は「単純にOA化するとかシステム化するとかいいますが、融通が利かなくなって却って非効率になったりすることもありますしね」と言い、コンピューターによるシステム化だけが効率化ではない、と言います。

「極めて大量のデータを単純に扱ったり記録しておくということなら有利ですが、人が関わって作業をする部分が増えると、パターンバリエーションを想定していくつも作らなくてはいけないので複雑で煩雑になりますよね」
「なるほど」

「作業手順がルーチン化していてシステムに馴染むものもありますが、同時に、人間がそのたびに判断して最適と思う処理をしなくてはならない仕事も多いですよね」
「我々公務員の仕事もそういえますね。やはり経験と場数の中でチームで協力しながら眼前の問題を処理するという能力は、マニュアル化には馴染みません。常日頃からコミュニケーションを取り、信頼関係を築いた人たちの中で相談しながら進めるという仕事も多いです。マニュアル化が難しいだけに"一子相伝"というか、師匠と弟子の関係で伝えられることも多いですね」

「確かに、いくらマニュアル化してもそれを一度経験して体で納得しなければ文字面だけでは伝えきれませんもんね」


      ◆ 


 ところで私がいつも思っていることがありました。それはメールによる情報伝達の仕方のちょっとした気遣いの事。

「上部機関から情報が届き、資料が添付されていることがよくあります。そしてそれを自分を起点にして上司や部下に転送するということもよくあります。そのときに多くの人が、『このような文書が届きましたので転送します』とコメントだけして転送をしてきます」
「まあ普通ですね」

「ところが(気が利くなあ)と思うのは、なかには転送の際に資料の中身をちゃんと一読してその内容をコンパクトに書いてくれる人がいるんです。『○○に関する資料がとどきました。内容は××と△△に関して適用の条件が拡大されたということです。詳しくは添付ファイルをご覧ください』というような表現で、添付ファイルのなかみを紹介してくれるんです」
「なるほど、気が利いていますね」

「はい、こういうコメントがなければ添付ファイルを全部読まなくてはいけないのですが、コメントがあることで真に読むべき資料と、読まなくても大丈夫という資料を選択して判断することができます。これなどはちょっとした気遣いで、これによって他者の判断を大いに助けることができるでしょう。実は効率化ってこういうことなのじゃないかと思うんです」
「それは良い心がけですね。私も会合の出欠をメールで聞かれたりするときは、タイトルに『【出席します】RE:会議の出血について』というような形で答えを書いて送ります。これなども相手への気遣いのつもりなんですが」

 
 たかがメール一つでも、相手の顔を思い浮かべて気を配ることで相手の作業効率を上げることができますね。

 マニュアル化やシステム化とともに、人間力による効率化も模索してみてはいかがでしょうか。

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渓流を見に歌登~枝幸方面へ、これは良い川だわ

2015-06-14 23:05:59 | Weblog

 天気も穏やかな日曜日。さしたる用事が入っていなかったので、管内視察の意味を含めて、渓流のロケハンに出かけました。

 宗谷管内最南端の枝幸町は旧歌登町と合併して現在の枝幸町になっています。その歌登の知人から、「ヤマベだったら徳志別川という良い川がありますよ」と教えられていたのです。

 いつものように朝八時からの日帰りレンタカーを借りましたが、こちらにある「ちょい乗りレンタカー」というシステムは半日だったら基本料金が2,500円という格安料金。

 今日の車種はマツダのデミオのガソリン車でしたが燃費はなんとリッター20kmという高性能。ガソリン代も2千円たらずで済みましたが、自宅の車だったらガソリン代は約二倍かかっているはず。レンタカーのコストパフォーマンスが良い時代になりました。

 いよいよ歌登方面へ出発で、今日はオホーツク海側のルートで現地へ向かいました。

 先日片道100kmの中頓別でロケハンをしたのですが、せいぜいそのくらいの距離かと思いきや実は150kmほどとまだ遠く、思いのほか到着までに時間がかかる。。

 ほぼお昼くらいにようやく現地に到着し、事前に国土地理院がネットで公開している「地理院地図」を参考に、川に入れそうなポイントに目星をつけて川の周辺をうろうろしてみました。

 徳志別川とその支流はたしかに渓相豊かで、山あいの河川の風がありました。実は宗谷丘陵は一万年ほど前まで氷河に覆われていたという歴史があり、そのために氷河に削られて高い山がほとんどありません。

 周囲を見回してもせいぜい標高200メートルくらいの山しかなく、そのために川も川原が発達せず、まるで釧路川の様な溝や堀の様なところを流れる河川景観が一般的。

 それが枝幸や歌登くらいまで南下すると、氷河の影響がだいぶすくなくなっているのか標高800メートル以上の山が出てきます。そうなると川が急峻になり、大きな石や岩もゴロゴロして瀬や淵といった変化に富んだ河川が登場します。

 川辺を歩きながら見ていると、そこここでヤマベがピョンピョンライズしていて元気が良さそうです。

 ヤマベの解禁は7月1日からということで、それ以降は獲って持って帰っても良いというので、エサ釣りなどの愛好家が多数訪れて来るそうです。フライで遊んでくれる程度には残しておいてほしいものですが。

 それにしてもこんな川の様子なんて、フライを始めなかったら絶対に見ようとも思わない風景だったに違いありません。面白いものですね。


       ◆ 


 帰る途中で枝幸町の道の駅「マリーンアイランド岡島」で休憩。

 ここで思い出したのが、この6月から始まった「道の駅最北ぐるりんスタンプラリー」です。

 これは道の駅スタンプラリーの地域限定盤のようなもので、宗谷管内の「わっかない」「さるふつ公園」「ピンネシリ」「マリーンアイランド岡島」に加えて、上川管内ではありますが、「おといねっぷ」と「なかがわ」の二か所の合計6カ所の道の駅巡りです。

 この6カ所は国道40号、238号、275号で囲まれているような感じなので、地域を巡るときの楽しみが一つ増えますね。


【2015道の駅最北ぐるりんスタンプラリー】
 http://www.wk.hkd.mlit.go.jp/road/stamp/stamp.html 


 

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やってみればよくわかる~イタドリの脅威

2015-06-13 22:46:27 | Weblog

 住んでいる公宅の周りの草が繁茂してきて気になっていました。

 同じ棟に住んでいる住人に「気になりません?草刈しませんか」と言うと、「実は私も気になっていたんです。じゃあ鎌や砥石やごみ袋を買っておきますから明日の午前中にやりましょう」ということになりました。

 声をかけたは良いけれど、急な話だったので出張や帰省中の住人もいて結局集まったのは三人。でもまあできるところまでやりましょう、ということにして作業を開始。

 植えた芝生の背が高くなったような奴は簡単に刈れるのですが、イタドリという秋になると高さが2メートル以上になり太い茎が木質化する大型の雑草は固くなってしまうと刈り取ろうとしても大変になります。

 それが今頃ならばまだ固くなる前なので比較的簡単に刈り取ることができ、今が夏前のメンテナンスの適期というわけ。しかし手刈りでは結構な重労働。

「ふー、次は肩掛け式の草刈り機を調達した方が良いね」
「いやあ本当ですね。ちょっと探してみますわ」

 家の前だけでも管理するのは結構大変です。


       ◆  


 実は道路の夏維持をするうえでもこのイタドリというやつは一番始末の悪い雑草です。

 道路維持工事を請け負ってくれている維持事業者の人たちから改善要望が一番上がるのもイタドリに関する作業です。

 イタドリは道路ののり面や柵の周りなど至る所にはびこりますが、特に防雪柵まわりは夏のうちにきれいにしておかないと冬に雪を吹き飛ばす機能が大幅に下がります。

 事業者は国が所有する作業車に草刈り装置の付いた機械を契約期間の間借り受けて草刈りをするのですが、広い管理エリアに一台か二台ほどしか保有していないために順番待ちになることがしばしば。

 その順番を待っているうちにイタドリが固くなってしまい、そこから先は作業効率が大幅に下がるというのです。

 実に申し訳ないと思いつつ、追加で作業車を買うほどの予算がなかなかもらえないために現場には苦労を強いてしまっています。自分でやってみるとその苦労が身に染みて分かりますね。


 いよいよ夏の行楽の季節。夏の道路維持の苦労に少しだけ思いを寄せていただければ幸いです。


  【今度は木の剪定だなあ】

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海が遠くなりにけり

2015-06-12 22:35:27 | Weblog

 稚内商工会議所の副会頭で、地元水産業界の重鎮とお話をする機会があり、稚内の水産業の今後を伺いました。

 まず私の心配はロシアの下院議会が、同国の排他的経済水域(EEZ)内で日本漁船などが行っているサケ・マスの流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決したという問題。

 この法案は今後ロシア上院で審議され、可決後にプーチン大統領が署名すれば施行されるとのこと。

「この問題は稚内の水産業界にはどのような影響がありますか?」と訊くとその方は、「直接的には稚内への影響はないと思います。今稚内には今回禁止されたような漁をしている船はもうありません。道東や本州北部の水産関係者の方が影響が多いでしょうね」

「ちょっと安心しました」
「ところがその議論とは別にやはり日本国全体の漁業環境は厳しさを増しています。今日日本の船団がカツオ漁のために赤道近くの太平洋で遠洋漁業をしています。暖かいところのカツオは脂がのっていないために冷凍で国内の運んでくれば鰹節の材料に適しています。日本近海で獲れるカツオは寒さのために脂がのってきてこれは食用に適しています」

「なるほど」
「で、漁をする場所ですが基本的には太平洋上の近隣国の200海里の外の公海です。しかしそこは周辺の島嶼国の200海里に囲まれているエリアです。こうした区域についての資源管理は隣接して囲んでいる国々が管理しようという動きが顕著です。そのため入漁料のような金銭を支払って漁をさせてもらうのですがこの価格がどんどん値上がりをしています」

「公海といっても漁が難しくなっていると」
「はい、特にオホーツク海などは千島からアリューシャン列島、ロシア大陸に樺太と200海里は全部ロシアの領土からの範囲なので、もうオホーツク海はロシア200海里の内海で資源管理はロシアが行うこととなっています。事実上、航行には問題なくても漁などの生産活動はもうできないのです。日本の遠洋漁業はますます厳しくなりますね」


 200海里で囲まれたところは公海といえども資源管理上は事実上公海とはいえないなんて初めて知りました。

 世界有数の魚資源消費国の日本としては、ますます肩身が狭くなりつつあるのかもしれません。

 最近はマグロも養殖ができるようになったという明るい話題もありますが、資源管理という国家間の交渉力を持ちつつ、その一方で育てる漁業のための技術開発やイノベーションが必要なようです。

 時代の変化についていかなくてはなりませんね。

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人間力を高めよう~稚内木鶏クラブ

2015-06-11 23:31:32 | Weblog

 人間力を高める雑誌「致知」を読んで仲間で語り合う勉強会の「木鶏クラブ」。

 釧路にいた時には同じ考えを持った人たちと釧路木鶏クラブを作ったのですが、ここ稚内でも稚内木鶏クラブの勉強会に参加しました。

 以前から稚内にも木鶏クラブがあることは知っていたのですが、参加するかどうかをちょっと躊躇していました。それが、ある会合で一緒になった方が木鶏クラブの仲間だということを知って、今日の勉強会に誘っていただいたのでした。

 今日の参加者は8名で、老舗の食料品店から写真屋さん、公務員にホテルマンと多彩なメンバー。今月号の「致知」を読みあいながら感想を述べ合いました。

 致知には毎号特集が組まれますが今月のテーマは「一天地を開く」というもの。一途に物事を追求するときに人はある瞬間大きく物事が拓く瞬間があるというもので、そうした生き方を貫いた人たちの対談や物語が多く掲載されていました。

 中には潰れそうな企業を任されて、それを立て直して業績回復と共に社員と幸せを共有できている立派な経営者の話が出てきます。

 私がいいなあと思ったのは、日本レーザーという会社の社長である近藤宣之さんのお話でした。

「優れた経営手腕で会社を導いておられるようですね」という問いかけに近藤社長はこう答えています。

「世の中には天才と凡人がいて、天災というのは、自分は将来これをやると思い定めて、それお着実に実現する人だと思うんです。
 ところが世の中の99パーセントは私も含めて凡人なんですよ。その凡人の私が、どうして評価されるような経営を実現できたのかというと、理由は一つしかありません。目の前の仕事に全力投球すること、それだけです」

「ああ、目の前の仕事に全力投球することだと」
「はい、会社に入って不条理なことを経験すると新卒社員はバカバカしいと思って、三分の一が三年以内に辞めてしまいます。
 しかし、そういう仕事でも自分自身を磨くと意志だと思って一所懸命続けていると、必ず次のステップが開けてくるんですね。私がここまで来られたのも、結局目の前の仕事に全力投球してきたということ。これに尽きると思うんです。
 端からは、『あいつ、左遷ばかりされている』言われるような試練の連続でしたが、その時々の体験が全て糧になって、結果的にすごく運のいい人生を築くことができましたから」


 近藤社長は厳しい状況を何度も乗り越えてくる中で、運を味方につけることの大切さを実感していて、その中で五つの心がけで運は良くなると考えているのだそう。

 その五つの心がけとは、

①いつも明るくニコニコと笑顔を絶やさないこと
②いつも感謝すること
③昨日より今日、今日より明日と成長すること
④絶対に人のせいにしないこと
⑤身の回りに起こることは必然と考え、すべて受け入れること

 という五つだそう。私にとっても仕事の中で「そうありたい」と考えさせられることばかりです。


       ◆  


 勉強会の最後には、今月のテーマである「一天地を開く」ことをこれからの一か月でどう実践するかについて一人一人の意見を開陳しました。

「愚痴を言わないようにします」
「本を5冊以上読もうと思う」

「従業員と懇切丁寧な意見交換をする」
「ポジティブに健康に過ごす」
 など、様々な各人の決意が示されました。

 私の場合は、「これからも今日一日の成長を記録と記憶にとどめるためにブログを書き続けようと思います」というもの。

 稚内にこういう思いを共有できる人たちがいることに感謝です。これからもお互いに人間力を高め合おうと思います。

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