トラヴェラー

ジョン・トウェルヴ・ホークス氏の『トラヴェラー』を読みました。

恐怖と安全保障を口実にしたプライバシー管理を目的として、それを逸脱した者＜トラヴェラー＞を
＜グリット＞は殺害してきた。
＜トラヴェラー＞は壁を超えて別の次元＝世界へと逃れ、帰還して体制を揺るがす者として
権力者に忌み嫌われてきた。
そして＜トラヴェラー＞を守る者として＜ハーレクイン＞がおり、マヤもその血筋を引いている。
彼女は本当は普通人として生きたかったのだが、父の死とともに＜ハーレクイン＞として生きることを
選び取る。

それまで普通の女性だったマヤが＜ハーレクイン＞になった途端、感情を殺して冷酷に敵を殺していく様は、
勇敢だが無理をしていて、張り詰めていて痛々しいです。
＜トラヴェラー＞の血をひくマイケルとゲイブリエルが能力に目覚め、今後どのように生きていくのかが
心配であり、楽しみでもあります。
登場人物の中でひいきにしていたのは、やはり日系人ということもあり、ローレンス・タカワです。
しかし、これってタガワの間違いではないでしょうか？