こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

シルマリルの物語

2006-12-23 00:00:00 | 未分類
J.R.R.トールキン『シルマリルの物語』を読みました。

『指輪物語』より先にこれを読むことは、無謀だったかもしれませんが、年代の順ということでは
間違いではないかもしれません。
ただ、正直言って私にはファンタジーは向いていないかもしれません。
親兄弟だと似たような名前を付けていくので、読みながら大混乱(^^;)
覚えきれないよー(;_;)

物語のそもそもは、人間どころかエルフの出現以前。
唯一の神イルーヴァタールが最初に創った聖なる者たちの中に、エルフと人間の双方を
己の意志に従わせたいと欲したメルコールの邪悪な欲求から始まった。

メルコールの名前を剥奪された者モルゴスは、様々な策略を練り、不和の種を蒔き
イルーヴァタールの子同士がいがみ合い妬み合うように仕向けます。
本来であれば、仲良く協力しあうような仲になるようなエルフたちが戦い傷つき死んでいく様が
次々と描かれ、読んでいてとてもつらいです。
モルゴスにいどむ者たちも、勇猛果敢で素晴らしい勇者であればあるほど、次々に倒れ、
この世に正義はないものかとも思えます。
あと、この頃のエルフは血気盛んで、すぐに怒りに目がくらみ、罪のない者も簡単に手にかけます。
最後の方になると、『指輪物語』のきっかけとなる出来事、アラゴルンの遠い祖先のことも分かります。
ある意味、エルフの栄枯盛衰の物語でしょうか?

それにしても、この本でさえこんなに読むのが大変ならば、『指輪物語』はもっと大変なのでしょうね。
う~ん、どうしましょう?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする