川端裕人さんの『エピデミック』を読みました。
最初は、T市でいつまでも続く子どものインフルエンザから始まった。
それが大人に感染し、爆発的に高熱を発する致死性の高いSARSとも新種のインフルエンザとも取れる
伝染病が、狭い地域で流行し始めた。
そこで、島袋ケイトと仙水望という疫学の専門チームが,現地で感染源を科学的に調査し、
元栓を締めることを目指し始めた。
また同時に、医療関係者も自らが感染の恐れにさらされながら、治療法を模索していく。
この話はフィクションですが、今後、どの国でもこのような事態にさらされる可能性はあります。
その時に、専門家や行政が、その問題に迅速に対応できる能力があるのかが、
問題と思われます。
ぜひ、そういう方々がいて欲しいし、これからそういう人々を育てていく環境を整備して欲しいと
切に願います。