レイ・ブラッドベリ氏の『緑の影、白い鯨』を読みました。
読み終わって思ったのは「しまった、過去の作品から読むべきだった」でした。
でも、過去の作品は、今となっては手に入らないものも多いし、高い古本を買う気はないしで、
一部で我慢するべきなのかな?と感じています。
作品自体は、ブラッドベリ氏のアイルランド体験を多少誇張しているんだろうなぁ、と思える内容でした。
アメリカ人がイメージする典型的なアイルランド人なのでしょうね。
実際はどうか知りませんが、彼らの性質、感性、行動など、読みながら不思議な人々だと
感じました。
あと、あの奇矯な監督はいただけませんね。主人公は、よくあの監督を見限らないものだと感心しました。
それとは対照的にアイルランドの人々は、慣れてしまうと愛すべき人々に変わります。
別れるところは、寂しくなりましたから。
ただ、体験談としては面白いけど、どうしても氏にはSFやファンタジーを求めてしまうので、
物足りなかったのは事実です。