倉知淳さんの『占い師はお昼寝中』を読みました。
美衣子は、インチキ占い師の辰寅叔父の巫女をつとめている。
どこがインチキかって、占っている本人が霊も妖怪も信じていないところだ。
でも彼は、類稀なる推理力で、依頼主に起こった怪異現象の正体を見抜くことができる。
あとは、その真相に応じて客が言ってもらいたいことや、後々彼らのためになることを
言っているだけなのだ。
問題は、辰寅叔父がぐうたらで、四六時中眠ってばかりいることです。
安楽椅子ならぬお昼寝探偵ということなんですね。
彼のぐうたらぶりの真相も真か否か明かされます。
私は、彼の隠された優しさがとても好きです。