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虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫) 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2008-12 |
2007年のベストSFを集めた作品集です。
どれか数編、自分が面白いと思うものを、ここに挙げたいと思ったのですが、
困ったことにどれも面白いのです。
相変わらずわけのわからない円城塔さんの「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」もわからないなりに面白いし(・・・って読めば分かりますって)、あまりにも絶望的な伊藤計劃さんの「The Indifference Engine」も主人公の思いと行動が理解できてしまい、何とも言い難い気持ちになってしまいます。
笑えるのは、田中哲也さんの「羊山羊」。笑いだけじゃありませんけど面白いです。
北國浩二さんの「靄の中」は、宇宙からの侵略物で、ラストが秀逸。
恩田陸さんの「忠告」は、人間の鈍感さと無能さに寂しくなりました。
かんべむさしさんの「それは確かです」は、懐かしくも切なさを感じる、星新一ファンには必読のショートショートです。
というところでメモ用紙の空白も尽きてきたので、この辺りで止めましょう。
他にもおすすめはあるのですが・・・というところで、ほら、空白が埋まりました。