きつねのつき

北野勇作さんの『きつねのつき』を読みました。

在宅とはいえ、仕事をしながら娘・春子を育てている‘‘とお’’こと私。
妻もいることはいるのだが、ある事故以来、天井にぺたりと貼り付いて降りてこない。

そんな一家が、隣人とのトラブルや保育園の面接、マスコミの取材にわずらわされながら、
日常生活を営む話です。

事故のせいなのか、彼らを取り巻く世界は、あまりにも混沌としていて、つかみどころがありません。
ただ、そんな中でも、うっすらとした幸福感は伝わってきました。