こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

あがり

2011-12-09 00:00:00 | 未分類
松崎有理さん『あがり』を読みました。

北の街にある蛸足型の古い総合大学。

生命科学研究所の女学大生アトリは、幼馴染のイカルが尊敬するジェイ先生の説を照明するための研究を
黙認した。
結果、導き出された答とは?

表題作が面白いのはもちろんですが、自らの早い老化を抑制し若返ったことでその数学者の身に起きた
変化を描いた「ぼくの手のなかでしずかに」や、研究者たちの論文を代筆する代書屋の幸運と不運を描いた
「代書屋ミクラの幸運」など、大学で働き研究する人々の現状と思いが表されていて、とても面白いです。

コメント
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