レーモン・クノー・コレクション１１サリー・マーラ全集

『レーモン・クノー・コレクション１１サリー・マーラ全集』を読みました。

序文に書いてある通りなら、この本は、アイルランドに住むサリー・マーラ嬢の日記と小説、
そして彼女のものではないと言い張るダジャレ集で成り立っています。

日記を読んでいると、彼女が純真なんだかカマトトなんだか、分からなくなってしまいます。
少なくとも、飲んだくれの食いしん坊の家系なのは間違いないです。
同時に、美食家ではありませんね。

下ネタが多いのですが、あっけらかんとしているので嫌らしさは感じません。
サリーの性に対する探究心も、真面目なんだか何だか。
エロさとしては物足りないのですが、設定からすると、こんなものでしょう。