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ゴースト・オブ・ユートピア (Jコレクション) 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2012-06-22 |
古今東西の文学作品10篇をモチーフに、21世紀という時代にユートピアの本質を追究しようとしたという、この短編集。
特に面白かったのは、愛の世界というホテルを舞台にしたディストピア物語『愛の新世界』人間の愚かさを憎むあまり馬の被り物をし、苦悩するガリヴァーを描いた『ガリヴァー旅行記』主人公がいつの間にか収容所に閉じ込められ、死んでは何度も生まれ変わる『収容所群島』著者がどこにでもありどこにもない上海に迷い込む『太陽の帝国』です。
ただ、どの短編も難解な面があり、最後の『華氏四五一度』に至っては、頭が疲れきってしまいました。
2040年の書物の状況を描いている物語なんですけどね。
原典は『ガリヴァー旅行記』と『華氏四五一度』しか読んでいないのも、残念なところです。