ミクラは、研究者の論文を代わりに書き上げるという代書屋を始めたばかり。
先輩代書屋トキトーさんに、この稼業にひきこまれたのだ。
そもそも、この稼業が成り立つのは、通称[出すか出されるか法]のおかげ。
悪名高いこの法律によると、三年以内に一定水準の論文を発表できない研究者は、退職せねばならないという。
ミクラは、トキトーさんから仕事を回してもらっては、何とかこなしていき、同時に報われない片思いに身を焦がすという状態を繰り返します。
アカラさまという、ミクラの妄想の中の神様は面白いのですが、とうていご利益があるとは思えません。
というより、この神様が私の思うような存在ならば、一か八かアカラさまの前髪をつかんでみるというのはどうでしょうか?
運気が上がりそうな気もするのですが。
まあ、ミクラの優柔不断さが一番の問題なんですけどね。
代書屋ミクラ 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2013-09-19 |