こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『薫香のカナピウム』上田早夕里

2015-04-19 19:32:33 | 読書感想
愛琉は、家長と世話役に世話をされながら、大勢の少女たちと樹上家屋で暮らしていた。
そろそろ<巡りの者>たちと<巡り>を<合わせる>ことを心待ちにしながら。

しかしちょうど<巡り>の頃に森に住む人々が病に侵され始め、<巨人たち>と呼ばれる統治者が干渉しだしたことから、この森と人間の秘密が解き明かされていく。

人類の一部が宇宙で暮らし始めて何百年も経った地球を舞台にしていますが、普通に暮らしていきたい人々と傲慢な権力者の溝は現代のそれにも当てはまるようで、寒気を覚えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする