梨木さんの今回の短編は、どれも柔らかくはかなげで、ご本人があとがきで仰っているように生の寂しみを引き受けて生きていくという芯を持つ蔓なのでしょう。
光で言えば穏やかな晩秋の光に思えました。
これらの短編の中で私が特に好きなのは、百合から生まれた春ちゃんをお友達にして育った女の子・夏ちゃんの物語「夏の朝」と持統天皇に殺された草壁皇子という推論の上で草壁皇子の視点から物語られた表題作です。
感想を言葉にするのが難しく感じられますが、とても好きな作品集です。
光で言えば穏やかな晩秋の光に思えました。
これらの短編の中で私が特に好きなのは、百合から生まれた春ちゃんをお友達にして育った女の子・夏ちゃんの物語「夏の朝」と持統天皇に殺された草壁皇子という推論の上で草壁皇子の視点から物語られた表題作です。
感想を言葉にするのが難しく感じられますが、とても好きな作品集です。