こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『玉工乙女』勝山海百合

2015-04-25 19:48:00 | 読書感想
普通の少女だが、石印のつまみに細工をほどこす職人を夢見ていた黄紅。
本当は玉細工の工房に弟子入りしたかったが、工房には男弟子しかいず入れそうになかった。

そんなある日、書画を学び、文字を書き印を彫ってそれで生活をしていたという周千麒という男に出会い、彫鈕を学び始めた。

一方、なかなか男が生まれず、生まれても育たない沈家の息子・阿妹が魔に魅入られたため、身代わりとして男装して育った沈双槿。
しかし、その弟ばかりか妹まで魔物に狙われたため、双槿は妹を救う手立てを考え始める。

多分この世界は、彼女たちのような女性には生きにくかったことでしょう。
でも、どちらも自らの信ずるままに力強く生きていて、心動かされるものがありました。
あと、勝手な想像ですが、黄紅は神仙の世界に招かれたのではないかと思っています。
コメント
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