こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『深川霊感三人娘』井上雅彦

2015-07-02 19:31:40 | 読書感想
歌麿の美人画から抜け出たような顔に、色物歌舞伎の眼鬘(めがつら)みたいに大きな眼鏡をかけたお満。
眉目の凛々しい若衆姿の女剣士・お倫。
幼い顔立ちに高く結った島田髷のお涼。

深川では有名な三人娘だが、それぞれに家族とお互い以外にはほとんど内緒にしていることがある。
お満は、意識を体から抜け出させ自由に飛び回れ、お倫は時折、未来の出来事が見え、お涼は妖かしたちと友だちなのだ。

初めは知り合いの芸者を襲った不良旗本の一団を永代橋で懲らしめただけだったが、それが思いがけず大きな事件へと発展してしまう。
果たして、三人娘はどう出るのか?

腕力では弱いかもしれない娘たちが、自分たちの能力を最大限に発揮して悪者どもをやっつける。
これを、痛快といわずして何と言おうか、てなもんです。
面白かったですよー!
コメント
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