『猫の惑星』梶尾真治

特殊能力を持つイクオは、「シテン」で様々な能力を持つ少年少女とともに、その能力開発に励んでいた。
やがて、二人一組で‘‘用事’’と呼ばれる仕事をこなすようになった。
しかし彼らは成長すると力を失い、卒業することにもなっていた。

イクオ自身もそろそろ卒業の時期が近づいていると思い始めていた頃、ウリと名付けていた野良猫が頭の中に語りかけてきた。
それは、イクオのいる組織の危険性についてと、ウリが会いたいという「猫の王」についての話だった。

共に、「シテン」から逃げ出したイクオとウリは、組織が差し向ける刺客から逃れ「猫の王」に会うことができるのか？

何が敵で何が味方か？
二転三転する状況に迷いながらも、イクオの逃走劇をハラハラしながら読み進めましたが、最後のあまりにも思いがけない結末に、驚かされることになりました。
とっても、面白かったです。