こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ぶたぶたの甘いもの』矢崎存美

2015-12-13 19:58:04 | 読書感想
今回のぶたぶたさんは、和菓子職人。
和菓子処「しみず」のご店主です。
イートイン(?)スペースもあって、店で売っている和菓子を抹茶や煎茶で食べられるセット、あんみつ、豆かん、雑煮、ぜんざい、おしるこ、ところてん、おでんや焼きそばまであります。

食べ物が美味しそうで困ってしまうのはいつものことですが、やはり今回も、初対面の方がぶたぶたさんに驚いてしまいます。
で、今回特に良かったのは、亡くなった夫が買ってきていた和菓子を求めて訪ねてきた奥さまの話と、実の両親が苦手な男性の話です。
前者は「しみず」を訪ねたことで、再び日常生活を営めるようになり、後者はそんな自分を認められるようになったところが良かったです。

食べ物の話ばかりに思えるかもしれませんが、その中に大事なことを内包している物語です。

甘味処といえば、若い頃、夏場にどうしてもぜんざいが食べたくなって新天町にあった左衛門の甘味処で食べた思い出があります。
今は、販売だけなのが残念です。
「博多ぶらぶら」のお店ですね。
コメント
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