宇治の池尾にある妙法寺という寺に、善智という内供奉の僧が住んでいた。
以前は神護寺の百仏堂にあって、百仏会などの法要をとり行ってきたのだが、七年前に移ってきたのである。
その善智内供、鼻が六寸以上も垂れ下がって、その先は顎の下まで届いていた。
様々な薬を試し、薬師を呼び、何人もの法師陰陽師にも相談したのだが、治らなかった。
そんなある日、蘆屋道満がそれを直してやると善智のもとを訪ねてきた。
一方、宮中では琵琶の名器・牧馬が、誰が何度撥を当てても鳴らなくなり、源博雅と安倍清明が呼ばれることとなった。
まるきり関係の無さそうな二つの出来事が、ある人物(?)を挟んでつながるとは!
短い話ながら趣深く、風情のある結末に、うっとりさせられました。
以前は神護寺の百仏堂にあって、百仏会などの法要をとり行ってきたのだが、七年前に移ってきたのである。
その善智内供、鼻が六寸以上も垂れ下がって、その先は顎の下まで届いていた。
様々な薬を試し、薬師を呼び、何人もの法師陰陽師にも相談したのだが、治らなかった。
そんなある日、蘆屋道満がそれを直してやると善智のもとを訪ねてきた。
一方、宮中では琵琶の名器・牧馬が、誰が何度撥を当てても鳴らなくなり、源博雅と安倍清明が呼ばれることとなった。
まるきり関係の無さそうな二つの出来事が、ある人物(?)を挟んでつながるとは!
短い話ながら趣深く、風情のある結末に、うっとりさせられました。