こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『月世界小説』牧野修

2015-12-12 19:38:13 | 読書感想
菱屋修介が友人とゲイパレードを見ていたところ、急に現れた天使たちに襲われ、その友人を殺されてしまう。
そんな中、修介は自らの妄想の中にある月世界に逃げ込む。

また別世界の菱屋はヒッシャー・シュスケットとして生き、そこでの日本人は日本語を奪われているばかりか、その存在自体を忘れさせられていた。

多数の言語を一つにし宇宙を統一して、あわよくば人類を亡き者としようとする神と言語の力で抵抗する人間との戦いが描かれています。
並行世界のような多重世界のような複雑な世界で、物語ることによる戦いが繰り広げられ、手に汗握るような気持ちでありながらも楽しく読ませていただきました。
コメント
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