『だがしょ屋ペーパーバック物語』竹内真

ホストクラブをクビになり無職となったばかりの祥介は、年の頃なら七十は超えていそうな女性が、ダンプカーの運転手に啖呵を切っているところに出くわした。

喧嘩っ早いけど人情味に厚く、駄菓子と古書の店「だがしょ屋」にやって来る人々の状況に合った本を紹介してくれるヤマトさん。
とても素敵な老婦人で、彼女に惹かれてやって来るのは祥介やその彼女の鈴、その他、地元の人々にも慕われています。
ヤマトさんのおかげで未來を切り拓くアイディアが浮かぶばかりか、逆に、ヤマトさんの長年の引っかかりを取り除く事もできて、持ちつ持たれつの素敵な関係が築かれるところが素晴らしく感じられました。