こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『濱地健三郎の霊なる事件簿』有栖川有栖

2017-09-22 20:28:59 | 読書感想
濱地健三郎は<心霊探偵>
元漫画家志望の志摩ユリエを助手に、霊がからむ様々な事件を解決していく。

ホラー作家の元に現れるようになった女の霊、女性フリーライター殺害事件容疑者の側に現れた霊、ある言葉を発すると具合が悪くなる廃屋など、様々な事件があります。

中でも唯一、犯罪のからまない「あの日を境に」が切なくて、何とも表現のしがたい物語でした。
「分身とアリバイ」は、分かってみれば何という事もないトリックなんですが、まんまとはめられました。
また、「霧氷館の亡霊」では、事件を未然に防ぐ事ができて良かったです。
一方「不安な寄り道」は、困ったちゃんでしたね。

面白かったです。
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原安三郎コレクション 広重ビビット

2017-09-22 20:10:24 | 美術館・博物館
北九州市立美術館分館で開催されている原安三郎コレクション 広重ビビットに行ってきました。

<六十余州名所図会>だけでも、好みの作品がたくさんあって「山城 あらし山渡月橋」「江戸 浅草市(初摺り)」「飛騨 籠わたし」「上野 榛名山雪中」「丹後 天の橋立」「美作 山伏谷」などなど美しい景色がいっぱい。
ちょっと笑ったのは「壱岐 志作」当時でも、壱岐に雪はあまり降らなかったようです。まあ、ご本人も解っていて美しさを追及したんでしょうね。

<名所江戸百景>では、「大てんま町木綿店」「大はしあたけの夕立」「下谷広小路」「上野清水堂不忍の池」「猿わか町よるの景」「亀戸梅屋敷」「深川木場」「利根川ばらばらまつ」などが良かったです。

あと、好みなものでは、葛飾北斎の「千絵の海 総州 銚子」や「諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし」
歌川国芳の「近江の国の勇婦お兼」もコレクションに入っていました。

楽しかったので、できれば、後期も行って観たいです。
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