こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『黒猫と歩む白日のラビリンス』森晶麿

2021-01-05 19:37:34 | 読書感想
 
大学四年の頃に脚光を浴びたものの、三年で消えていった天才詩人。
黒猫の姉が関わった隣家の少年の義母への行為。
表現の自由に限度はあるのか?
知名度の有無で、路上に描かれた落書きも芸術に定義される事。
芸術の真贋と、その価値の違い。

これらが、様々な謎をまといながら語られていきます。

私としては、第三話で現実に起きた芸術に関する論争について改めて考えましたし、第四話と第五話でも、芸術の評価って何だろうと思いました。

結局、理由はともかく騒ぎたい人が多いのも事実ですし、自分自身も含めて、公平な評価と正義について深く考察した方がいいと感じました。
コメント
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