こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

「風景画のはじまり コローから印象派へ」北九州市立美術館本館

2020-09-03 20:07:08 | 美術館・博物館

久しぶりに本館に来ました。

歴史や神話の背景でしか無かった自然の風景を、主役とした「風景画」というジャンルが成立した19世紀初頭。
コローなどの風景画の先駆者たちから始まり、バルビゾン派、そして画家がエッチングの技法によって版画という表現を始めます。
そして、ウジューヌ、ブータンなども経て、印象主義が現れてくるまでが、今回の展覧会のようです。

私としては、ベルタンの「風景」や、ラヴィエの盆栽の元になりそうな「平原の老木」が好きです。

コローでは、明暗がくっきりして実際とは位置関係は違うらしいのですが、暗がりから明るい景色が見える「ヴィラ・メディチの噴水盤」柳のうららかな配置が春めいて美しい「春、柳の木々」
やはり、春の穏やかさが伝わる「樹間の小道、春」も気に入っています。
かと思えば、突風にしなる木々を描いた「突風」の動きも好きですね。
あ、そうそう「水辺で洗濯する女性たち」も忘れてはいけません。

バルビゾン派では、シャルル・ジャックの「水飲み場の羊の群れ」が好きです。

画家=版画家の誕生以降では、レオ・ドルーアンの「ジロンド・ラカノー沼」ミレーの「野良仕事」
レオン・オーギュスタン・レルミットの「村にて」では、子どもが、母親に叱られて泣いている光景に見えてかわいいです。

ブータンは「水飲み場の牛の群れ」が、牛が大きくおおらかにゆったりと過ごしているようで、穏やかな気持ちになりました。また、「ベルク、船の帰還」では、船が漁から帰ってきて浜の人々と魚たちを多分市場まで引いていっている光景が、素敵です。

印象主義では、ルノワールの「風景」とマキシム・モーブラの「日没の岩礁」がいいと感じました。

私も、観に行くのが遅くなりましたので、開催が9/6(日)までなのをお知らせいたします。3日後ですね。
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