こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

初恋よ、さよならのキスをしよう

2007-11-09 00:00:00 | 未分類
樋口有介さん『初恋よ、さよならのキスをしよう』を読みました。
最新刊までには、果てしなく遠い(^^;)

娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と出会う。
以前と変わらず、美しく幸せそうな彼女だったが、再会後まもなく、何者かによって殺されてしまう。
実可子の姪から事件の調査を依頼された柚木は、高校時代、実可子のとりまきだった同級生たちを
訪ねていく。

これは・・・加害者にも同情してしまいますね。
全ては実可子の傲慢さが招いたこと、人の心をもてあそんだから。
もちろん、犯人のやったことは間違ったことなのですが・・・。
悲しいですね。何が実可子をあそこまで非情な性格にしてしまったのか。

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モップの魔女は呪文を知ってる

2007-11-08 00:00:00 | 未分類
今頃?ではありますが、近藤史恵さん『モップの魔女は呪文を知ってる』を読みました。

スポーツクラブのプールでの火傷事件、運命の猫との出会いと入れ替わり事件、
代理によるミュンヒハウゼン症候群事件、姉妹の歪んでしまった愛情によって起きた不幸な事件。

今回も、掃除のプロ・キリコが、鮮やかに事件を解決していきます。
多くの人々の心の荷物を軽くしながらも、彼女自身、周囲の人々に心の荷物を軽くしてもらいながら。

確かに完璧な人間じゃないけれど、彼女のようになれたらな、と思います。

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CD『フィンランドはどこですか?』発売

2007-11-07 00:00:00 | 未分類
谷山浩子さんのCD『フィンランドはどこですか?』を聴きました。

「フィンランド」
日本人にとっては、確かにそんなおおざっぱなイメージの国だと思います。
でも、それを歌にされると気恥ずかしいです。変な曲の部類に入るでしょうか?

「図書館はどこですか」
迷い込んだ森の中で聴こえる幻聴でしょうか?霧の中にたたずんでいるような、幻想的で不思議な曲です。

「放課後」
人嫌いの少年のかわいい恋の歌です。

「人魚は歩けない」
人魚の痛々しい恋の歌です。
海では人は生きていけないから、鱗が全てはがれてもずっと彼の側にいる、そういう曲です。

「まもるくん」
典型的な変な曲です。
新宿の地下道からは、まもるくんがにゅっと生えてくる、警察官の肩からも、そしてみんなは
気づかないふり、そういう歌です。

「きみのそばにいる」
包み込むような大きな愛情を歌った歌です。小室等さんもボーカルをなさっています。

「タイタニア恋をしよう」
タイタニアといえば、「真夏の夜の夢」の妖精の女王ですよね。
恋の迷宮のようなイメージを持ちました。ピアノが橋本一子さんで、イメージにぴったりです。

「きれいな石の恋人」
石のタマシイを持つ恋人を歌った淋しい曲です。いや、淋しささえ知らないのですが。

「終電座」
終電が星座になる曲です。とても低いところにいて、昼には汚れがよく見えるという
幻想的なのか現実的なのかよく分からない変な歌なのですが。
陰陽座のメンバーをはじめ、スタッフ総出演で歌われています。

「雪虫 Whisper」
作詞が中島みゆきさんです。みゆきさんの詞は、いつも淋しさを感じさせられます。
とてもはかない、片恋です。

今回のアルバムは、変さが増している気がします。幻想性も強いのですが。

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不思議の国のアリバイ

2007-11-06 00:00:00 | 未分類
芦辺拓さん『不思議の国のアリバイ』を読みました。

特撮映画「大怪獣ザラス・復活編」の撮影が佳境に入り始めたとき、
業界ゴロの熱川によって、超大作映画の製作にスタッフが引き抜かれた。
それも、監督をはじめ、各部門のトップやチーフアシスタントら、製作の中軸となっていた連中ほぼ全員が。
それでも有能プロデューサー光岡潤子によって、無名だが才能溢れる若者たちが、
製作を再始動した。
しかし、それも乗っ取り屋の悪名高い監督が暗躍を始めるまでのことだった。
さらに、例の業界ゴロの不審死の殺人容疑が撮影スタッフに向けられ、
いよいよ撮影も暗礁に乗り上げたかに見えた。

森江春策氏の七冊目の事件簿です。
彼が登場すると、とても安心するのはなぜなのでしょうねぇ?
作者は、日本で一番地味な探偵とおっしゃいますが、一番堅実な探偵だと思います。
アリバイ崩しのために東奔西走し、共鳴しあう地名を発見し、顔のない死体の理由を推理し、と
大活躍です。しかも、手柄を人に譲ることで依頼者を早く助けようとする心意気が憎いじゃありませんか。
格好いいです。
ここから、例の女性助手が登場し、続きを楽しみにさせてくれます。
ここまで来ても、著作の半分までも読んでいないんでしょうねぇ。まぁ、楽しみがいっぱいあるということで。

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プリズムの瞳

2007-11-03 00:00:00 | 未分類
菅浩江さん『プリズムの瞳』を読みました。

十年ほど前に話題になった<ピイ・シリーズ>と呼ばれるロボットたち。
ピイとは、プロフェッショナルのP。
危険を伴う特殊作業、精密な外科手術や工作、芸術における超絶技巧など、
何らかの専門に特化した機体だった。
しかし、その優秀さ、あるいは愚直さゆえに、人間と共生できず、放浪して絵を描くだけの存在となった。

彼らは絵を描くだけ、または、人命にかかわらず自分自身を破壊することにならなければ、
命令を実行するだけ。

ピイは、私の心も映し出してくれました。
何があっても、希望を持ち人間の未来を信じようとする「しーちゃん」
しーちゃんのように、私も強くなりたいと思いますし、ピイのような存在を愛せるようになりたいと感じました。

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