新・特捜司法官Ｓ－Ａ ９

麻城ゆうさんの『新・特捜司法官Ｓ－Ａ　９』を読みました。

特捜司法局が追い続けている組織「九尾の蜥蜴」
それと並行して追い続けているのが、千秋を火事から助け出し、今度また秋津を
生命の危機から救ってくれた「白い蜥蜴」だった。
的か味方か、その正体とは？

今のところ、セドナは二重スパイを公言しているので、大丈夫だとは思いますが、
変なところで「あひるの会」に利用されないか心配です。
番外編では、六道リィンが登場して、ＪＯＫＥＲとのその後を報告してくれたのがうれしかったです。
今回は、名前しか出てこなかったバーリー先輩の活躍もいつか読めたらいいですね。

今夜も宇宙の片隅で

笹生陽子さんの『今夜も宇宙の片隅で』を読みました。

某私立中学生が、ＢＢＳの書き込みに興味を持ち、魔がさしてメールを送ったことから物語は始まります。
全体としては、此花小の卒業生をめぐる連作短編集で、その中には大人も含まれています。
彼らの日常は、それなりに楽しかったり、辛かったり、悪意を見せる割には根本的に善人だったり・・・。

みんな勝手に生きているようで、つながって差さえあっているのかな？と思わせる終わり方でした。

帝都たこやき娘。大正野球娘。３

神楽坂淳さんの『帝都たこやき娘。大正野球娘。３』を読みました。

大正十四年、秋。
東邦星華高等女学院に通う鈴川小梅は、月映巴から
不良が多いとウワサの新宿でのランデヴーに誘われた。

ハラハラドキドキのランデヴーのその最中、川島乃枝によく似た女の子と出会った。
後で聞いた話によると、その女の子は、乃枝の従姉妹で紅葉といい、やけに乃枝にからんでくるという。
そして、その確執は、大阪のアーミナ女学校と東邦星華女学院との料理、ひいては屋台対決へと
発展していくのであった。
ただ、問題は、お嬢様たちは庶民が使う「屋台」がどういうものか分からないということだった。

初っ端から、屋台も分からないのに挑戦を受けるなよーと笑ってしまいました。
また、読み進めていくにつれ、大阪も東京も結局は、お嬢様たちによる小梅争奪戦の様相を呈しており、
何とも微笑ましく感じました。

さよならの次にくる 卒業式編

似鳥鶏さんの『さよならの次にくる　卒業式編』を読みました。

「東雅彦は嘘つきで女たらしです。東雅彦は二月一日、こんなことをしていました」
愛心学園吹奏楽部の部室に、写真とともに貼られた告発文書。
部員たちが、特定の人物を犯人扱いしそうになったとき、オーボエ首席奏者の渡会千尋が「私がやりました」と名乗り出た。彼女は、葉山くんの初恋の人だった。
葉山くんは、彼女の無実の罪を晴らそうと捜査と推理を開始したのだが・・・。

葉山くんの小学生時代のエピソードから伊神先輩の卒業式の日の出来事まで、
少し切ない思いが詰まった学園ミステリです。
「理由あって冬に出る」の続編となっています。
しかし、伊神先輩が卒業したら、葉山くんは一人前の推理ができるようになるのでしょうか？
少し心配です。

さよならの次にくる 卒業式編

似鳥鶏さんの『さよならの次にくる　卒業式編』を読みました。

「東雅彦は嘘つきで女たらしです。東雅彦は二月一日、こんなことをしていました」
愛心学園吹奏楽部の部室に、写真とともに貼られた告発文書。
部員たちが、特定の人物を犯人扱いしそうになったとき、オーボエ首席奏者の渡会千尋が「私がやりました」と名乗り出た。彼女は、葉山くんの初恋の人だった。
葉山くんは、彼女の無実の罪を晴らそうと捜査と推理を開始したのだが・・・。

葉山くんの小学生時代のエピソードから伊神先輩の卒業式の日の出来事まで、
少し切ない思いが詰まった学園ミステリです。
「理由あって冬に出る」の続編となっています。
しかし、伊神先輩が卒業したら、葉山くんは一人前の推理ができるようになるのでしょうか？
少し心配です。