まず、時間SFに良く似合うロマンスの四作品の中では、私は「彼らの生涯の最愛の時」が好みです。
冷静に考えると、二人が愛を確かめ合うのは、たった二回で、寂しさも感じるのですが、
その分濃密だということで。
次に歴史観光旅行では、過去と未来があるのですが、それらの物語を読んで面白かったのは、「時の鳥」
でも、主観的な旅では私も満足できそうにありません。
「昨日は月曜日だった」は、時間SFとは言い難いけど、面白さでは抜群。
「旅人の憩い」も場所による時の流れの極端な変化がもたらす効果が、とても面白いです。
「いまひとたびの」は人生をやり直すSFで、それが良いのか悪いのかは、結果が分からないとね。
時間ループものとしては「12:01PM」がなかなかですが、
やはり表題作の「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」ですね。
全体としては、私には時間SFが肌に合うということでしょうか?