こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

密室晩餐会

2011-09-08 00:00:00 | 未分類
二階堂黎人さん編集による『密室晩餐会』を読みました。

密室をテーマにした、六人の作家によるミステリアンソロジー集です。

警察の見張りの中、ナイフによる死体として発見された少年少女は、心中なのか、他殺なのか?

鍵がかかった部屋で発見された少年の死体。彼は、自殺なのか他殺なのか?

焼かれた死体の死因は、溺死だった。奇妙な他殺の犯人は誰なのか?

山と山の間に吊られた小屋から、二人の男はどうやって脱出したのか?

「寒い朝だったから」謎の言葉を残して失踪した少女の胸のうちは?

アンリ・バンコランの友人、ジェフ・マールが巻き込まれた首無し殺人事件の真相は?

バラエティに富んだ密室トリックを堪能させていただきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

2011-09-07 00:00:00 | 未分類
奥泉光さん『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』を読みました。

桑潟幸一准教授が、関西圏随一の低偏差値を誇る「敷島学園麗華女子短期大学」
通称レータンから、千葉県権田市にある「たらちね国際大学」に赴任したのは、
今年四月のこと。

つぶれかけたレータンからの脱出は、渡りに舟だったのだが、そこにも過酷な地獄が待ち受けていたのだ。

まず、あてがわれた研究室が呪われていたのを皮切りに、様々な災難が彼を襲います。
それを救ってくれるのが、顧問になった文芸部の部員たち。
特に、ジンジンこと神野仁美が、その災難の謎を解き明かして行きます。
一癖も二癖もある部員たちも見もののミステリです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロコス亭の奇妙な人々

2011-09-06 00:00:00 | 未分類
フェリペ・アルファウさん『ロコス亭の奇妙な人々』を読みました。

存在感が薄すぎるため、自殺まで決行してしまった男。
死を愛し、葬儀があればどこへでも飛んでいき、自らもたびたび仮死状態になる女。
指紋の確実性を信じるあまり、やった覚えの無い犯罪を引き受けることになった男。

あらすじは面白そうなのですが、読んでみるといまいち心に響きません。
多分、登場人物に感情移入できないし、したくないせいだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラブ・ケミストリー

2011-09-05 00:00:00 | 未分類
喜多喜久さん『ラブ・ケミストリー』を読みました。

東大農学部の大学院で有機化学を研究する藤村桂一郎は、どんなに複雑な物質でも
瞬時に合成ルートを編み出す能力を持っていた。

ところが、彼は研究室にやってきた新人秘書・真下美綾に一目惚れしたことで、能力を失ってしまう。

そんなある日、黒づくめの美女カロンが現れ、何の見返りもなしに、
能力を取り戻すため、恋の成就の手伝いをしてくれると言ったのだ。
彼の恋と能力の行方は?

まさか、カロンの依頼主があの人物だとは、思いも付きませんでした。

それにしても最近、理系男子の話題が以前より目に留まるんですけど、流行の兆し?まさかね(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サヴァイヴ

2011-09-04 00:00:00 | 未分類
近藤史恵さん『サヴァイヴ』を読みました。

「サクリファイス」「エデン」に続くサイクルロードレースの物語です。

今まで主人公を務めてきたチカだけでなく、チームメイトだった人々にも光をあてて、
様々な人間模様を描いています。

団体競技でありながら、優勝者は一人。
エースを優勝させるために、アシストたちは風除けなどエースをサポートする側に回る。
今までのシリーズも読んできましたが、不思議な競技です。

選手達の嫉妬や葛藤など、複雑な心理が働くのは、当然だと思えます。
それでいて彼らは、そんな中にいながらも、この競技が好きなのでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする