『クリスマスを探偵と』伊坂幸太郎

クリスマスのローテンブルクの町を仕事のために訪れた探偵カールは、住宅街の公園のベンチに座っていた若い男と夜を過ごす。
若い男の正体とは？

すみません。季節外れの絵本を読みました。
つい、落ち着いたヨーロッパの絵柄に惹かれまして(^^;)

それにしても、カールが若い男の正体を鋭い推理でもって暴くと思いきや！という展開でしたねえ。
終始穏やかな絵柄と内容でミステリとは、伊坂さんも洒落た事をなさいます。
クリスマスに大人の方にプレゼントする絵本として、最適だと思いました。
まあ、私みたいに年中無休で季節外れでも、良い本なら読みたい人もいますので、一概には言えません。
お薦めという事で。

『完パケ！』額賀澪

武蔵野映像大学に映画監督を目指して通う、安原槙人と北川賢治。

一方は奨学金とバイトで食いつなぐ貧乏学生、片や親が映画プロデューサーで実家からの通学というはた目にはリッチな学生。
そんな二人が、卒業制作で完成させた映画をカンヌで上映するという目標を立てた。

どちらかと言うと、コメディになりそうな設定の物語を、シリアスな青春小説に仕上げたこの作品。
安原と北川の両方の平凡さを併せ持つ(笑)私としても、胸熱くなる内容でした。