こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『マーダーボット・ダイアリー(下)』マーサ・ウェルズ

2021-11-25 20:00:12 | 読書感想
 
今回の弊機は、放浪の旅をしつつ行く先々で、なぜか人間間のトラブルの仲裁を引き受ける破目にあう。
さらに、異星文明の遺物を無許可で発掘し独占しようとする悪徳企業とも戦わねばならない事態に陥る。

下巻まで読み終わってみると、弊機くんって無敵かもしれません。
それに、なんだかんだと愚痴をこぼしつつ、善意の人々は守ろうとするんですよね。

未だ自分の望みがはっきりとは分かっていない弊機くんですが、人柄?というか機柄(笑)が良いせいか、物事がより良い方向に向かっているように感じられます。

楽しいです。
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『マーダーボット・ダイアリー(上)』マーサ・ウェルズ

2021-11-20 20:14:23 | 読書感想
 
約三万五千時間前に、ラビハイラル採掘施設Qステーションでの契約に派遣されていた人型警備ユニットが任務中に暴走し、多くの顧客を殺した。
補償はされたが当警備ユニットは、事件の記憶の一部を消去したものの再利用されている。
なぜなら警備ユニットは高価であり、会社が損をしたくなかったかららしい。

その後の警備ユニット、自称“弊機”は、統制モジュールをこっそりハッキングする事で命令から自由の身となり、仕事以外では弊社の衛星から流れる娯楽チャンネルにアクセスし、殺人を犯す代わりに連続ドラマや本や音楽に耽溺してきた。

な~~んと言うか、弊機くんってとってもいい子ですよね。
ほどほどに仕事をしながら趣味もたっぷり楽しんでいる、理想的なオタクくんって感じで、好感が持てます。
もちろん、警備の仕事もきちんとしていて、場合によっては依頼者の身を守るために攻撃もするわけですが、文章を読んでいると、どこかのほほ~~んとしているような感じがします。
まあ、それでも弊機くんにとっては負の記憶なのか、当の大量殺戮事件を調べ始めます。

上巻を読む限りでは、弊機くんは善意のロボットのように思えますが、下巻でどういう真相が現れてくるのか、不安と期待が半々で、楽しみにしています。
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コミックエッセイ『アルトゥルと行く!不思議の国ジャパン』アルトゥル

2021-11-18 20:23:56 | アニメ・コミック・ゲーム
 
ラトビア人のアルトゥルくんは、小学生で日本のアニメにはまって興味を持ったものの行く機会が無く、ラトビアの銀行で働いていた。
ところがそんなある日、ラトビアに来ていた日本人のShoさんと偶然知り合い、一緒に旅行したり、日本語の勉強をしたりしているうちに、すっかり日本文化の大ファンに。
22歳で初来日、初コンビニで買ったツナマヨにはまり、民泊では畳のイグサの香りの虜になる。
ただし、何度も挑戦したが納豆は苦手。

納豆は、日本人でも好き嫌いがはっきり分かれる食べ物なので仕方ないです。
それよりも、おにぎりの海苔が好きな欧州の方もいらっしゃるのですね。
黒かったり、紙みたいなのが嫌がられたりするようですが、ま、好きずきですからね。

私が気になったのは「お」と「を」を同じ発音だと思っていらっしゃる事。
Shoさんはご存じないのでしょうか?
厳密に言えば「を」は、「うぉ」と発音するのですよ。
つまり「Wo」なので、もしかして昔は「ゐ」は「うぃ」 「ゑ」は「うぇ」って発音していたのでは?と考えていたら、ローマ字変換がそうなので、確信に近くなっています。
教えて、日本語学の専門家の方。

と、いうわけで、私の中でも新たなる発見があった面白い本になりました。
他にも、面白いエピソードがたくさんありますので、よかったらお読みになってください。
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『あなたのための時空のはざま』矢崎存美

2021-11-17 19:55:21 | 読書感想
 
ネットで見かけた数字を羅列してあるだけの変なホームページ。
そこには「あなたのための時空の狭間がここにあるかもしれません」とある。
この数列に心当たりのある者がそこをクリックし、気持ちの導くままに思い当たる土地に行くと?

最近のSFは科学的に正しくて、論理的なものが多いように思います。
それはとても大切な事で、その上に様々なドラマがあり大好きでもありますが、時には日常の隣にあって一歩踏み出すと少し心が軽くなり、温まるような物語も読みたくなります。

SFジュブナイルが大好きだった方、SFに興味はあるけれど数式など難しいのではないかと躊躇なさっている方、これもSFですのでぜひ気軽に触れてみてください。
おすすめです。
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『木曜殺人クラブ』リチャード・オズマン

2021-11-16 19:47:56 | 読書感想
 
イギリス初の高級リタイアメント・ビレッジを謳う〈クーパーズ・ビレッジ〉で毎週木曜日に開かれるのが、〈木曜殺人クラブ〉

立ち上げたのは、ペニーとエリザベスという二人の女性。
ペニーがケント警察の元警部で、引退間際に持ち出していた未解決事件のファイルに目を通し、見落としがないかを探し、推理するクラブである。

途中でペニーが病により末期療養棟に入ってからは、精神科医、労働組合のリーダー、元看護師も入り、活動を続けていた。

そんなある日、施設の共同経営者の一人が何者かに殺された事で、クラブのメンバーが捜査と真相究明に乗り出した。

この物語の登場人物のほとんどが高齢者である事を抜きにしても、みんな何らかの闇を抱えているようで、怪しいのが困りものです。
読んでいても、誰一人として信用できませんでした。
今回、メインの殺人犯は判明しましたが、未解決の謎がたくさんありますので次がどうなるのか気になるところです。
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