エラリー・クイーンのペンネームを持つ二人の従兄弟同士、マンフレッド・B・リーとフレデリック・ダネイが、著作を完成させるために互いに送り合った手紙の一部が、グッドリッチ氏編集の下、三年に渡っての往復書簡として載せられています。
『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』について、二人のクイーンが喧々諤々のディスカッションを行っているのに驚き、よく二人が生活のためであっても交流を途絶えさせなかったなあとも感じました。
だからこそ、クイーンのミステリは面白いとも言えるのかもしれませんが。
あと、この本自体の話ではないのですが、アメリカ本国でクイーンのミステリが売れていないばかりか、出版されていないという現実にも驚かされます。こんなに面白い知的遊戯はないというのに!
これについては、本編後の「最後の一撃」でその理由が意見として表されており、「なるほど!」と思うと同時に今の日本も教育を疎かにし始めているように感じられ、同じ道を歩んでいる気がして寂しくなります。
これが杞憂であることを願います。
『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』について、二人のクイーンが喧々諤々のディスカッションを行っているのに驚き、よく二人が生活のためであっても交流を途絶えさせなかったなあとも感じました。
だからこそ、クイーンのミステリは面白いとも言えるのかもしれませんが。
あと、この本自体の話ではないのですが、アメリカ本国でクイーンのミステリが売れていないばかりか、出版されていないという現実にも驚かされます。こんなに面白い知的遊戯はないというのに!
これについては、本編後の「最後の一撃」でその理由が意見として表されており、「なるほど!」と思うと同時に今の日本も教育を疎かにし始めているように感じられ、同じ道を歩んでいる気がして寂しくなります。
これが杞憂であることを願います。