興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

乗馬初体験

2014-11-09 | 散歩、時々旅

乗馬体験会に行ってきました。

ここは東武動物公園脇にある東武乗馬クラブ&クレイン(埼玉県宮代町)です。

上の写真の中に、馬に乗ったわたしがいるわけではありません。
皆さん、中級以上の方々でしょう。

なぜなら皆、馬のコントロールがウマいからです。歩かせたり歩みを止めたり、方向を変えたり早足に走らせたり、そろって同じことをしています。

これは初心者には無理だと思います。

わたしは、馬に乗るのは今回が初めてでした。といって別に、乗ってみたかったわけではありません。

「一度どうしても馬に乗ってみたい。でも一人で行くのはいやだ」
という、家内のわがままにムリヤリ付き合わされてしまったのです。(かわいそうに)

でも、来たからには乗るしかありません。‘馬には乗ってみよ’というではありませんか。

 

 

 

 

手前の馬が、わたしの乗ったシアトルスタークス号。奥が家内の乗ったピューレックス号。

二頭ともオスで、歳は二十歳過ぎとのこと。馬の歳はその四倍が人間の年齢に当たるといいますから、80過ぎのおじいさんたちです。
文字通り、馬齢を重ねてきたわけですね。

同じく馬齢を重ねつつあるわれわれにピッタリです。

写真は、これからインストラクターの方々が、二頭に鞍などの馬具をつけるところです。
(インストラクターは、女性と男性二人がついてくれました。二人とも若い方です)

「鞍のヒモを腹に締め付けると、嫌がって首を振ることがあるから、今のうち鼻先を触ってもいいですよ」
と言われて、鼻をちょこっと触ってみると、毛並みがザラザラして、意外と固い感じがしました。
そりゃあ、犬や猫の毛並みとは違いますよね。

馬には、触ったのも初めてでした。

 

 

 

 

これがわたしの乗馬姿です。(馬しか見えないなあ)

写真の右上、後方に見える馬に乗っているのは小学生だそうです。
とても上手に乗っています。

小学生でも、体重500キロを超える大きな馬を乗りこなすことができるのですね。


実際、馬に乗ってみて、意外と‘恐さ’は感じませんでした。
インストラクター付きだったからかもしれませんが・・・。

10分もすると、馬が歩く時の上下左右の揺れにも慣れてきました。

「歩け」の指示は、専用ブーツをはいた両脚で馬の腹を強めにたたく。
「止まれ」の指示は、手綱を両手で手前にグイと引く。
方向を変えさせるには、曲がる方向の手綱を手前に引く。
一つの動作が終わるごとに、馬の首を手のひらでパタパタパタとたたいて、ほめてやる。

などを教わり、結局、馬上にいたのは3~40分ほどだったでしょうか、体験乗馬は終わりました。


インストラクターに何回も注意されたのは、「姿勢をよくしなさい」ということでした。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、前方遠くを見る(ようにする)のがよいそうです。

「堂々としていないと、馬になめられるからですか?」
と聞くと、
「いえ、馬にとってそれが一番楽なんですよ」
という答えが返ってきました。

おそらく姿勢を正すことによって、乗る人の動きが馬に最も素直に伝わり、人も馬の動きに順応しやすくなるのでしょう。
‘人馬一体’の境地は、そうして生まれるにちがいありません。

わたしも小学生の時からやっていれば、現代の曲垣平九郎(まがきへいくろう・講談「寛永三馬術」の登場人物。江戸時代の馬術の名人)になれたことでしょう。(ムリムリ)

 

 

 

厩舎も見てきました。

この乗馬クラブには馬が150頭ほどいるそうです。