上野の東京都美術館で、「ゴッホとゴーギャン展」を観てきました。
この日は、美術通、下町通、居酒屋通の古くからの友人と日暮里駅で待ち合わせをし、谷中から上野、そして浅草を巡ったのです。
足は、この台東区循環バス「めぐりん」。
台東区内の鉄道駅や公共施設、観光名所をきめ細かく巡るバスで、これを覚えると下町、とくに上野、浅草界隈を回るのがとても楽になります。
同行の友人の案内で、初めて乗りました。
もともとはこのバス、病院や役所に行く地元の人たちの利便のために導入されたのではないでしょうか。
路線もたくさんあり、それぞれ本数も豊富で(15分に1本くらい)料金も安く(一回100円)、さすがに人口の多い東京は違うな、と思わせられます。
目指す商店街にも容易に行くことができるでしょうから、地方で抱える「買物難民」の問題も、ひょっとしてここでは無縁かもしれません。
台東区民でなくても乗れるので、この地区の名所巡りにも便利です。
以前、台東区竜泉の「一葉記念館」に行って、土地勘がないので、行き帰りにずいぶん時間がかかったことがありました。この「めぐりん」で行けば、比較的容易に行けそうです。
浅草の浅草寺。
「ハナ、トゥル、セッ」
と写真を撮っているカップルがいました。韓国から来た観光客のようです(いち、にぃ、さんの意)。
韓国だけでなく、さまざまな国から来た外国人観光客もたくさん見かけました。もちろん国内からの観光客もいることでしょう。
ついでながら、今審議中の ‘カジノ法案’ は、観光立国を目指す日本にはカジノの解禁が必要だとして進められているわけですが、日本にはすでにこんなにたくさん、観光客が来ているではありませんか。
カジノそれ自体はゼロサムゲーム、つまり得をした人の分は損をした人の分がそこに移転しただけで、なんら新しい価値を生み出していない(損と得を足すとゼロになる)。
むしろ治安の悪化やギャンブル依存症の人の増加を招きかねないなど、副作用のほうが大きいとわたしは思います。
ホテルやサービス産業を含む ‘統合型リゾート’ としての価値が生まれるともいいます。
しかし世の中のことは概して、「儲かればいい」「金(カネ)になればいい」というものではありません。
金さえ入れば、例えば、武器を売ってもいい、原発を動かしてもいい、刑法で禁じている賭博を解禁してもいいという意見には、わたしは与しません。
ちょっと脱線しました。
でも、日本への外国からの観光客を増やすためには、日本の美しい自然や日本ならではの文化、国民性という日本が本来持っている魅力的な価値を、広く世界に知らしめていくことのほうが本道であろうと考えます。
さて、同行の友人の本来の目的は「ゴッホとゴーギャン展」でした。一方、わたしのメインの目的はこちら、浅草の居酒屋巡り。
上は「さくま」。
次に行ったのが「ぬる燗」。
そして「志婦や」。
「三軒も行ったのかい」といわれそうですね。
ハイ、われながらあきれています。
でも、浅草の居酒屋は水準が高いですね。どこもたいへん満足することができました。
今日から、飲み過ぎに気をつけます。