日本酒の世界では、今が「ひやおろし」の季節です。
ひやおろしとは、冬に仕込み、春に搾った酒を、蔵元の涼しい蔵で一夏(ひとなつ)熟成させ、秋に出荷する酒のことです。
搾りたての酒より、旨みが増すといわれています。
去年は山形県高畠町の「米鶴純米原酒ひやおろし」を飲みましたが*、今年は岐阜県多治見の「三千盛純米大吟醸 悠醸(ゆうじょう)」を手に入れました。
「ひやおろし」です。
酒には、その時季にしか飲めない酒というものがある。ひやおろしは、今しか買えない酒なのです。(言い訳はいいから・・・)
冷蔵庫で冷やして飲むと、「悠醸」は上品なすっきりした味わいの酒でした。
とっておきの薄口の猪口でいただきました。
開栓後冷蔵庫で保管し、次の日ぬる燗で飲むと、たっぷりと旨みのふくらむ芳醇な酒でした。
熟成した美酒は、状況に応じ、いかようにもその姿を変えるのでしょう。
*http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/35afb16cd2db6d75b7c40056fd6c0f70