西会津町から紅葉の裏磐梯へ出て、会津美里町を回る会津の旅に20日、21日と一泊で行ってきました。
毎年秋、同じ5名のメンバーで(男のみ)、車で会津の各地を巡って、今年で6年目となります。
6年で、それぞれ一泊の旅で、会津のほぼ全域を巡ることができました。
上の写真は西会津町の如法寺 鳥追観音。「会津ころり三観音」の一つです。
そのせいでしょう、堂内ではたくさんのお年寄りを見かけました。
中には太い柱に抱きついている人もいました。そうすればきっと、ころりとあの世に行けるだけでなく、どんな願い事も叶うのにちがいありません。
わたしはまだころりと逝くわけにはいかないので、正面奥にこぢんまりと鎮座するご本尊の鳥追聖観音様に手を合わせ、もう少し見守ってくださいとお願いしてきました。
これは大山祇(おおやまづみ)神社遥拝殿。
本社はここから登り道を歩いて1時間ほどとのことで、車を降りて行かねばならず、時間もなく雨模様でもあったので、今回は行けませんでした。
昨年手に入れた会津案内のパンフレットには、本社の参道には大きな杉並木や滝もあるとあり、機会があれば行ってみたい気もしました。
裏磐梯の桧原湖です。
先ほどまでの小雨がようやく上がったものの、対岸の山の上には霧が立ち込めています。
宿泊の「民宿 ひばら」。
ご主人ご夫婦のお人柄もよく、料理も美味しいし、湯舟はやや小さめながら温泉の湯量もたっぷりで、いい宿でした。
(夕食の後半、ご夫妻が一升瓶を抱えてきてわれわれに加わり、ずいぶん遅くまで飲んで、話し込んでしまいました)
桧原湖の湖畔に立つ鳥居。
明治21年(1888)、今から130年ほど前、磐梯山の大噴火で埋没した檜原村にあった神社の鳥居です。
これは、その鳥居の下に立って、湖面を見たところです。
足元の黒いかたまりは、神社の参道にあった並木の根の部分と思われました。
いちばん先にある横棒(のように見えるもの)は、もう一つの鳥居のてっぺんの部分です。水位がさらに下がると、鳥居の上部が見えてくるのだそうです。
この参道をそのまま下っていったところに、埋没した集落があったのですね。
このあと「五色沼」の湖沼群を、そのところどころをのぞきながら、途中、諸橋近代美術館(「ダリの挿絵版画展」をやっていた)に立ち寄り、会津美里町に回りました。
「蕎麦処 梅庵」でお昼。
ここのざるそばと野菜天ぷら、とても美味しかった。
ここは伊佐須美神社。
岩代国(現在の福島県西部)一之宮、会津の総鎮守です。
このほか会津美里町には、弘安寺 中田観音、法用寺、龍興寺など古刹、名刹も多いのですが、裏磐梯でゆっくりしたせいで時間がなくなり、今回は行けませんでした。
日本の5大仏都の一つといわれる会津(ほかは京都、鎌倉、奈良、平泉)。 秋だけですが6年間続けて来て、あちこちのお寺と仏像を少なからず見ることができ、なるほどと思います。
庶民の願いと祈りを、やさしく受けとめてくれる素朴な宗教文化が、この会津には昔から根づいていたのです。
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