興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

「誠実な関心をよせる」

2021-06-05 | 随感・偶感・歳時感

朝5時過ぎの、曇天を絵に描いたような空。

ここ関東南部、まだ梅雨入り宣言はない。

 

 


 

川沿いの遊歩道からフト見上げると、橋の欄干の隙間から、ワンちゃんがわたしを見ている。

ずっと目を離さないので、写真を撮り、思わず手を振ってやった。するとこれがいけなかったのか・・

 

 

  

トントンとわきの階段を上り、橋のたもとに出ると、ワンちゃんは尾を振ってわたしを待っていた。
散歩させていた女性も、綱を引っぱっても動かないので困っている様子。

上の写真は、わたしもうれしかったので、その方に会釈をし、許可を得て撮った一枚。
犬にしろ、人にしろ、わたしはこんなに愛情をこめて見つめられたこと、かつてなかったなあ。

「誠実な関心をよせる」

という言葉を突然思い出した。たしかデール・カーネギーの本にあったなと思い、帰ってから調べてみると、『人を動かす』の「人に好かれる法」という章の中にあった。

そこでも、はからずも「犬こそ友を得る達人」と表現している。

「相手の関心をひこうとするよりも、相手に純粋な関心をよせるほうが、はるかに多くの知己が得られる」
と、デール・カーネギーはこの章で語っているのだ。

「誠実な関心をよせる」、これも「言うは易く行うは難し」の教えデスネ。

『人を動かす』(D・カーネギー/山口 博訳/創元社刊)