うまく邦題をつけたものだと思う。障碍者ものにありがちな暗さも明るく前向きといった紋切り型も回避したし、内容もその通り。
障碍者といっても大金持ちあるいは大金持ちでも身体が動かないのでは、といった足し算引き算で人間を見ていないのが明るいところ。
ただ、片方が大金持ちでないと成立しない話であるのも確か。
伸ばし放題にしていたヒゲをヒットラーみたいに剃るイタズラのひやっとくる感じ。悪趣味になるぎりぎりのところを計っているみたい。
うるさいことを言うと、身体を動かせないでいるとどうしても顔も身体も独特のたるみが出てくるのだが、それは健常者の俳優では表現できない。
現代美術に値段があってないようなもの、というのは確かだけれど、それほどいい加減にできるものではないと思いますけどね。
音楽の使い方で、クラシックにEW&Fが対置されるわけだけれど、EW&Fもかなりクラシックに近づいているのでは。
(☆☆☆★★)
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