マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ニューヨーク恋物語の裏話

2005年07月22日 | 私の想い
ny

「ニューヨーク恋物語」が完結した。
3ヶ月にも亘る長丁場の物語。
最終章までお付き合いして頂いて
読者の皆さんには心より感謝している。

第11章の幸せの絶頂から、最終章の今日子の死。
急転直下、寝耳に水、青天のへきれき・・・。
意外な結末に読者の皆さんは言葉もないであろう。
けれどこの物語を書き始めた時から
今日子の妊娠と今日子の死は決めていたこと。
読者の皆さんの心の中でも
ようやく「大沢と今日子」のカップルの形が出来あがりつつあり
応援してくれていただけに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

結末の「今日子の死」には賛否両論のご意見だと思っている。

けれど死に別れが一番美しい愛の形を保てそうな気がした。
プロポーズした時点で二人の「時間」が止まったのだから。
今日子はこれからも永遠に大沢の胸の中で生き続けるだろう。
今日子をそんな女にしたまま保存しておきたかったのが私の本音。

子供の頃からの夢が叶った職業に就き、男顔負けのキャリアウーマン。
帰国子女のセレブな才媛。
女として大沢にこの上なく愛され、そして最愛の人の子供を身ごもる。
作者の私でさえ今日子に嫉妬してしまう。
神様は今日子にすべてを与えすぎではないのかと。
現実の世界はこんなに何もかも手に入るはずがない。
物語だからこうなんだ・・・・と。

そんな嫉妬が怖かった。
だから今日子を大沢の心の中でも
読者の心の中でも永遠の人にしたかった。
私は今日子を自分の理想の女として描いて来た。
理想的に描きすぎたゆえにこのような結末しか考え付かなかった。

物語はほんの気まぐれからブログで始まった。
ブログのネタがない時に、ラブストーリーでもと書こうと・・・・
書き始めた時からメールやBBSで感想をくださった方々。
たくさんの読者のためにももう少し雰囲気を出したくて
HPに「ニューヨーク恋物語」のページを作った。
これは本当に予想外の展開であった。

執筆は母の病院へ行く電車の中でのノートへの殴り書き。
そしてそれを基に深夜キーボードを叩きながら肉付けしていく。
BGMを聴きながら、イメージしながら書いていくには深夜が都合いい。
この物語にはずいぶん睡眠を削られた。
けれど今となってはいい思い出だ。

一番公開に揺れたのは第7章の濡れ場の章だ。
ネットの友人に読まれるのはさほど恥ずかしくない。
けれど私のHPはリアルな世界の人もかなり見ている。
家族、実兄、義弟、いとこ、甥や姪・・・
それに友人、知人、ご近所、娘の上司・部下・友人・・・。
恥ずかしくないはずがない。

先日、美容室の椅子に座った途端
「私、ニューヨーク恋物語の大ファンです」と担当の子に言われた。
そしてその後の二人の展開を根掘り葉掘り聞かれた。
嬉し恥ずかしの思いでヘアーマニキュアしてもらった。
そんな日常の中、読者も濡れ場のシーンを理解してくれ
早く次章を!早く次章を!と期待しながら温かく見守ってくれた。

たくさんの応援が次章への励みとなって
私を奮い立たせながら最後まで書かせた。
読者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に「ニューヨーク恋物語」を書くにあたってお世話になった方々へ。

BGMの Blue Piano Manさん。
BGMを選曲する時、喜びにも哀しみにも聴こえる曲を探していました。
第7章や第11章のような喜び絶頂のシーン。
最終章のような哀しみに打ちのめされたシーン。
そのどちらにも対応できるBGMが私的には「Thank You」でした。
この曲のお陰で素敵な物語を公開することができました。
最終章まで使わせて頂き、本当にありがとうございました。

挿絵の東京・横浜の写真を提供してくださったShinshinさん。
とても私の持っている横浜の写真だけではまかない切れませんでした。
ある夜、ヘルプのメールを出すと借用を快く承諾してくれました。
特に第10章横浜編ではすべてShinshinさんの写真をお借りして
素敵な横浜を表現し、物語をさらに盛り立てて頂きました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

言葉の指導をしてくださった地元の友人の潤子さん。
あなたにはたくさんのことを教えて頂きました。
言葉に行き詰った時の的確なアドバイス。
あなたの導いてくれた言葉が所々で光っています。
今日子の死を最初から知っていたあなたは
私と会う度に「今日子を死なせないで」と言ってくれました。
けれどやっぱり今日子を死なせてしまってごめんなさい。
そしてあなたにも感謝の気持ちを込めて、心からありがとう。

ニューヨークの写真を提供してくれた My daughterのYayoさん。
あなたの写真があったから舞台をニューヨークにしました。
なければこの物語は横浜や東京だけのものだったでしょう。
そして遠距離の切ない物語にはならずに
もっと別なストーリーだったかもしれません。
あなたも毎週私の更新を楽しみにしてくれたファンの一人でしたね。
やはり母はあなたに読まれるのが一番恥ずかしかったです。
ニューヨークの写真本当にありがとう。

私とって理想の女性だった「今日子」
けれど大沢青年もまた私の理想の男性です。
今日子が死んだことで
大沢の心に永遠に美しいままの今日子を残すことになった。

入籍はしていなかったけれど
墓標には「私の妻・大沢今日子」と記してくれましたね。
今日子を妻に迎えてくれて、あなたにも感謝の気持ちでいっぱいです。
どうかいつまでも今日子を永遠の今日子にしてやってください。

読者のみなさん、3ヶ月間本当にありがとうございました。
「大沢と今日子」のラブストーリーを
少しだけ心に留めて頂けたら嬉しいです。
最終章を書き終えてそして公開して、今感無量です。 
いつかまた素敵なラブストーリーを書きたいと思っています。
その時は「大沢と今日子」の時のように応援してくだい。

しばらくは筆を休めて感性を磨いて
また物語の作者としてお目にかかりたいと思います。
その日までどうかごきげんよう。(^^)/





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