![anzu1 anzu1](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/14/e6/408fd8cf291cdb878774f1562e9289be_s.jpg)
友人から「あんず」が送られて来た。
嬉しい心遣いである。
早速ひとつ食べてみた。
甘酸っぱい香りが口の中に広がり
採れたてのあんずはとても瑞々しくて美味しかった。
私もネットをするようになって初めて知ったのだが
信州に「日本一のあんずの里」というのがあるらしい。
一目十万本。
4月半ばには一斉に開花して
あたり一面、淡いピンク色に包まれるとか。
文字通り「日本一の桃源郷」である。
季節が変わり初夏を迎える頃にはあんずの実が生る。
ビワよりも一回り大きく、ビワよりもまあるい形の実。
これも心豊かにさせてくれるトパーズ色だ。
あんずは栄養価も高い。
糖分、有機酸、ビタミンA、B1、Cなどが多く含まれていて
疲労回復や食欲増進などに効果的とか。
種の中の杏仁は咳止めやタン切りの妙薬に用いられるとか。
まさに捨てるところのないあんずだ。
![anzu2 anzu2](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1d/e5/d727ddb1973103f5eac09733f294231f_s.jpg)
頂いたあんずの半分をその日の夜ジャムにして
写真を添付してお礼のメールを入れたら
とても喜んでくださった。
喜んでいるのは私だというのに・・・。
我が家では毎朝必ずヨーグルトを食べる。
そして朝はパン食だ。
ヨーグルトにもパンにも必ずジャムを使う。
いちごやブルーベリー、甘夏のマーマレードは定番。
キウイやマンゴーやカシスのジェリーも時々に・・。
![anzu3 anzu3](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/a9/d498975e87101aa416e50d355cbbd98c_s.jpg)
半分のあんずで5瓶ものジャムが出来た。
しかも栄養価抜群のあんずのジャムである。
甘味が増して、けれどすっぱさも適度にあって
本当に美味しいジャムが出来た。
残り4分の1はそのまま頂いた。
そして残り4分の1は今「干しあんず」製作中。
種を取り、皮を下にして一週間ほど太陽にあてて乾かす。
土用干しの今の季節は湿度も低くてちょうどよい。
食べる時に水洗いして
それから熱湯をかけてやわらかくなるまで戻す。
やわらかくなったら水を絞り砂糖をまぶして一日置いておく。
美味しい「干しあんず」の出来上がりだ。
北信濃のあんずは
江戸時代に松代藩主夫人が伊予の宇和島から輿入れの際
故郷の春を忘れぬようにと携えてきた苗木を
城内に植えたのが始まりとされている。
あんずの実の生る今頃の信濃は、避暑地にいいだろう。
けれど私は「日本一のあんずの里」として有名な4月に
素晴らしい桃源郷を観てみたいと思う。
友人の心遣いのあんずが我が家の食卓を彩る。