「引田天功スーパーイリュージョン」に
行って来た。
プリンセス・天功のマジックショーだ。
昔からマジックの種明かしがわからない私。
どんなに目を凝らして観てもわからない。
今日も終始キツネにつままれたようだった。
どうして箱の中にいた人が消えるのか。
どうして何もない箱から天功が出てくるのか。
どうして天功の体が宙に浮くのか。
Why? Why? の世界。
私のような人間が多いからマジックショーが成り立つのかも。
マジックには必ず仕掛けがあって
絶対に騙されないでおこうと目を皿のようにして観る。
何か糸口があるはずだと、必死で考えるがわからない。
仕掛けがわからないから面白いし
人が消えたり、天功が出てきたり、天功が宙に浮くと
感動の拍手を送るのだ。
マジックでは真実のようにショーが進められる。
けれどそれは真実ではなく、偽りだ。
今日のマジックショーを観て思った。
世の中には偽りごとが多い。
真実を知ることだけがいいことだとは思わない。
時には最後まで嘘をつき通した方が幸せなこともある。
例えば「癌の告知」
絶対に告知すべきでない人もいる。
うちのダーリンは告知出来ない人だと思う。
告知すると彼をダメにしてしまう。
癌を告知して、一緒に戦えない人。
嘘でもいいから「癌じゃない。ただの胃潰瘍だ」と言った方が
がんばって生きようとする人。
最近私は入院している母に嘘をつくことが多い。
それは優しい嘘だ。
その嘘を嘘と知りつつ
信じようとする母と信じさせようとする娘。
嘘をつくことは罪深いことなのだろうかと思ってしまう。
偽りの中にいた方が時としていい場合もある。
今日のマジックを観てそう思った。
さてさて・・・おみやげには
可愛い天功のキティちゃんハンドタオルと
プリンセス・天功のマジカルキャンディを買った。
キャンディを口に入れるとハッカの味がした。