今日のフォト。 嵯峨野で、一番 最初に行ったのがこのお寺です。
化野念仏寺より、少し北に位置する「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」
ここでは、ユニークな石像が、私を出迎えてくれました。
愛宕念仏寺は奈良時代、称徳天皇の勅願により創建されました。
平安時代より厄除け観音として信仰されたが、鴨川の氾濫により
大正11年(1922年)、東山からこの場所に移され、延暦寺の末社となりました。
昭和56年、境内を石像で埋め尽くしたいという願いから、
1200人の一般の参拝者の手によって掘られた、羅漢の石像が集まり始めました。
それゆえ、このようにユニークな石像なのです。
これは人が猫を抱っこしています。
右から4番目の石像は、テニスボールとラケットを持っています。
昭和56年から集まり始めた石像は、平成3年、1200体になりました。
紅葉に包まれた境内で、苔むした羅漢さまの表情を見ていると
とても心和みました。
緋色の世界
桜や紅葉を撮る時、私は日本の四季の美しさを表現したいので
風景写真風に撮るのが好きで、花だけ、葉だけをマクロで撮るのはちょっと苦手。
瑠璃色の世界。
マクロは、その人の感性やセンスが全て表現されて、誤魔化しようもない。
これももみじ。 もう終盤で、1枚の葉の両端が少し縮れているのです。
黄蘗色(きはだいろ)の世界。
左端に、少しだけ萌葱色を入れることで、私の感性としよう。
赤、青、黄・・・ まるで信号ですね。 センス無し。(笑)
零れ落ちたもみじが、お寺の屋根を染める。
「侘と寂」を感じる、日本の美しい秋。
今秋の風景も、決して忘れまい。
来た道を帰ってゆく。
笑っている羅漢さま、泣いている羅漢さま、眠っている羅漢さま・・・
人と同じく、表情があって、親しみを感じる。 若葉の季節に、もう一度訪れたい。
愛宕念仏寺の一枚。 「名カメラマン」
カメラを持った羅漢さまを見つけました。
カメラを撫でて、「私も上手になりますように」と祈願しました。
「紅葉2012」 つづく・・・。