英国旅行記をしばらくお休みして、今日から「紅葉2012」を お届けします。
今年も美しい紅葉を見せてくれました。 お楽しみくださいませ。
今日のフォト。 あだしの念仏寺。
真っ赤なもみじの下、お地蔵さまのお顔も、赤く染まっていた。
あだしの念仏寺には、約8千体の石仏があります。
何百年とう歳月を経て、無念仏と化し、あだし野の山野に散乱埋没していた石仏を
明治の半ば、地元の人々が協力して、安祀したそうです。
拝観受付所の屋根に、はらはらともみじが舞い落ちる。
風流な趣きである。
あだし(化野)とは、はかない、むなしいという意味です。
また「化」の文字は、「生」が化して、「死」となり、この世に
再び生まれ化ることや、極楽浄土に住生する願いなどを意図しているという。
8千体の石仏、ひとつひとつに、魂が宿る。
鐘楼にも、真っ赤なもみじが降り注ぐ。
緋の世界から、碧の世界へと入ってゆく。
竹の小径を歩き、そして振り返ると・・・。
竹林の向こうは、真っ赤に燃えていた。
水子地蔵。 この世の光はもとより、母の顔すら見ることもなく
露と消えた水子の霊を供養する。
合掌。
散りもみじは、赤い絨毯を敷きつめたようです。
赤く燃えた後、人も・・・ 花も・・・ 葉も・・・、みな土に還る。
あだしの念仏寺の一枚。 「供養の華」
春は桜、秋はもみじ。
石仏や石塔に捧げられる、四季の華は、この上もなく美しい。
「紅葉2012」 つづく・・・。