マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

紅葉2012(祇王寺・京都)

2012年11月27日 | 紅葉&黄葉
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今日のフォト。 祇王寺は、小さな草庵である。
ここには平清盛と、二人の女性の哀れな物語がある。









                 









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平清盛の寵愛を失った、白拍子祇王が、母親と妹とともに剃髪してこの庵に入った。









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後に、祇王の恋敵である、17歳の仏御前が剃髪した尼の姿で庵を訪れ
無常を感じ、浄土を願ったという。









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二人の女性は、愛憎を繰り返し、やがてはその想いを超えて
念仏三昧の日々を この庵で送ったそうです。



木々を染めた緋の想いは、やがて苔庭に音もなく重なり
庵は、散りもみじに埋もれる。









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美しいもみじばかりが、私の被写体ではない。



雨の日もある、風の日もある、日照りの日もある、虫に食われることもある。
そんな困難を乗り越えてきた、ひと葉には、凛とした美しさがある。



人もまた、同じことが言えよう。









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見上げれば、山火事かと思うほどの紅葉。
平清盛を愛した二人の女性の心模様か。



今も、白拍子祇王と仏御前の念仏が 聴こえてきそうです。



白拍子祇王の話は、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」で始まる
「平家物語」の巻、第一「祇王」で語られている。









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愛宕街道を歩いて行くと、赤い鳥居の向こうには・・・。









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重厚な茅葺き屋根の茶屋が・・・。 「平野屋」さんです。
名物は、鮎料理。 400年以上の歴史を持つお店です。



この辺りは、「嵯峨野鳥居本伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
店の前に並べられた「嵯峨菊」の典雅な姿にも、酔いしれる。









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祇王寺の一枚。 「緋の想いは いつか散り落ちる」



散り落ちた後、深い眠りにつく。 そして春を待つ。
秋は、もの哀しくもあり。



「紅葉2012」 つづく・・・。












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