岡山県立博物館では、「昭和モノ語り」という企画をやっていた。第二次世界大戦をはさんだ激動の時代「昭和」。その中で、岡山の人々の暮らしぶりがどのように変化したかを振り返ってみたものだ。その多くは、日本全体にも当てはまるものだ。
私にしても戦後の生まれであり、昭和の時代に全てを知っている訳ではないが、「昭和」という言葉には、どこか懐かしさを覚える。経済白書が「もはや戦後ではない」と高らかに謳い上げたのが1956年であり、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博を経て、日本は大きく成長していった。経済成長に伴い、公害などの問題も顕在化していったが、まだまだ田舎では自然が豊かで、多くの生き物を目にすることができた。このころは、地方にもまだまだ元気があり、子供たちが元気に跳ねまわっていた。
展示されているのは、昔の映画ポスターやホーロー看板、農機具や電化製品など、懐かしい者がいっぱいである。ちゃぶ台を中心にした昭和の茶の間の再現やかって物資の輸送に活躍した高瀬舟を復元したものなどはなかなか興味深い。変わったところでは、少年サンデーの創刊号や初期の少年マガジンが展示してあった。現在と比べると、そのあまりの薄さに驚いてしまう。
また、岡山県出身の横綱がいたというのも初めて知った。第31代横綱・常ノ花である。岡山県出身の唯一の横綱で、なかなか強かったらしい。平櫛田中作の常ノ花の彫刻が展示してあったが、その迫力はすごい。
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