山登りを通じて成長していく、色々な仲間と出会い、成長していく山ガールを描いた「ヤマノススメ」の4巻、5巻。主人公は雪村あおいという高校生の少女。
4巻で出てくるのは、霧ヶ峰と、谷川岳。二つともあおいにとって、大きな転機となる。前者では、あおいは母親と霧ヶ峰に行き、自分の見たかった景色を知ってもらうことになる。
いい景色
こんな景色あるなんて知らなかったわ
あの子
こういうものが見たかったのね
後者では、幼馴染で同級生の倉上ひなたと昔言った谷川岳に行く。朝日を見たいということで、はじめての山小屋でのお泊りだ。そこで、写真少女の黒崎ほのかと知り合う。葵は、高いところが苦手で、ロープ―ウェイに乗るのもいやがっていたのだが、何とか克服。しかし、リフトに乗るのは怖いようだ。
5巻では、あおいは、ほのかに誘われ、伊香保温泉を訪れる。そして、みんなで、木曾駒ケ岳に行くことになる。木曾駒ケ岳の山頂は、ちまっとしているが、すぐ横にバリエーションルートとして宝剣岳がある。こちらは、結構スリリングなようだ。絶対無理と及び腰だったあおいだが・・・。
全体を流れるゆるふわな感じがなんともいえない。少女たちの物語は、まだまだ続く。
☆☆☆☆
初出は、「風竜胆の書評」です。