文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

クリスティ・ロンドンマッシブ 1

2022-12-24 13:14:43 | 書評:その他

 

 

 あのシャーロック・ホームズの姪であるクリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープが大活躍する作品である。「クリスティ・ハイテンション」シリーズの続編となる。前作から6年たちクリスティも17歳。美幼女から美少女に育っている。前作でも伯爵令嬢だったのでレディと呼ばれていたが、この詩シリーズでは益々その呼び方に相応しくなっている。なお、このシリーズでは、父が公爵家の当主となったため、公爵令嬢にジョブチェンジだ。ちなみに、ホームズからは、公爵令嬢になったら嫁の行き先が限られてしまうと心配されている。

 前作でホームズの住むベーカー街の近くの屋敷が火事で全焼したため、クリスティの拠点は、ロンドン郊外のハムステッドに移っている。両親は、領地であるルートンに移っているが、クリスティがロンドンを離れたくないため小数のメイドたちらとハムステッドに住んでいるのである。

 このクリスティのメイドたちというのがなんとも個性的である。最強のメイドで二丁拳銃の使い手アンヌマリーは結婚してメイドを引退しているが、それに代わって、先が二股に分かれた鞭の使い手であるノーラがメイド長になっている。その部下のメイドは7人いるようだが、中でも特筆すべき三人が、召喚魔術を使うバーサ、薬缶を使っていつも筋トレをしている怪力のグラディス、人を金縛りにしたり操ったりする邪眼の持ち主でなんとも色っぽいアネットと、いずれも一癖も二癖もある。

 今回彼女が挑むのは、顔をつぶされた連続殺人事件。その陰にはロシアによる陰謀があった。クリスティは、連中に捕まって大ピンチになるが、助けたのがなんとホームズのライバルモリアーティ教授。これからの展開にどうかかわってくるのだろうか。それと最強メイド部隊はどんな活躍を見せるのか、続きを読みたくなってしまう。

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

コメント
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