本書は、現代人として知っておきたいお金というものについての知識をマンガやイラストを多用して説明したものだ。
日本人のお金に対する感情を端的に表した言葉がある。「お金で買えないものもある」ということだが、その言葉自体は正しいのだが、何かをごまかすために意図的に使われることが多いので、その言葉が使われるシチュエーションや文脈から判断しないといけないし、お金がなくてもいいということにはならない。お金のない生活というのは、ものすごく不便なものである。
本書には、お金とは何か、お金の役割、お金との付き合い方など現代人として知っておきたいお金に関する知識が沢山掲載されている。
自分は理系だからとお金のことについて知らなくてもいいということにはならない。お金に関する最低限の知識は文理共通のものなのである。何も専門家のように、お金についてものすごく詳しい知識をつけるというのではない。でも最低限の知識は身に着けておく必要があるだろう。
お金は現代社会を円滑に回していくための潤滑剤なのである。そして最初に述べたようにマンガやイラストも交えて、分かりやすく解説しているのだ。だから本書1冊くらいの知識があれば、どんな職業にあってもそう苦労することは無いと思う。
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