私がなろう系異世界もので一番注目しているFUNAさんの作品をコミカライズしたものの2巻目。この間まで「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」がテレビアニメで放映されていたが、この作品もアニメ化されるようである。主人公は長瀬香(カオル)という22歳のOL。
地球の神様(実は神様ではなく高次生命体)のミスで死んでしまったカオル。そのお詫びとして、異世界に生まれ変わることになる。異世界は担当が違うのだが、その女神様(セレスティーヌ)は、地球の神様が大好き。そこをうまくついて、色々とチートな能力と15歳の体(この世界では12歳くらいに見えるようだが)、セレスティーヌのお友達の地位を勝ち取る。一番のチートは、彼女の薬品を作る能力。なにしろ考えた通りの効果がある薬品が、その時に考えた通りの容器に入って出てくるのだから。この<考えた通りの容器に入って>というのがミソで、一応ポーションが付いていればどんなものでもよい。薬の方も、人を若返らしたり、どんな病や怪我も直したりととんでもない性能なのだが、容器の方もチートでドレスだったり、芸術品だったりと何でもこざれだ。
この2巻では、カオルから薬をもらったバルモア王国の女騎士フランセットが薬を飲んで、16歳に若返ったり(実年齢27歳で、なろう異世界ものでは、大体女性の結婚適齢期は早いので、はっきりと言及はしていないものの、27歳というとたぶん超えていると思う。)そしてフランセットから薬をもらった王兄ロランドの怪我が治る。
カオル自身はというと、住んでいるブランコット王国の王太子からストーカーのように付きまとわれて、隣国バルモア王国に逃げる。そして、「女神の眼」というストリートチルドレンの秘密組織を結成する。
ところでカオルは美少女だが、泣く子も黙る(いやもっと泣き出すかな)くらい目つきが悪い、いや鋭いていう設定だ。でも九重さんの描くカオルはとってもかわいらしいのだ。カオルのこれからの活躍が楽しみである。
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